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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第一章帰省
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第57 来襲

ふむこれは一体どういう事なんだろう

神子は紅茶を飲みながら落ち着いて考えてみる

今目の前にいるのは確かにジャンヌ・ダルクその人で間違いない

しかし確かジャンヌは人界での功績などもあり、神界で天使達の訓練などを担当しているはずだ

ところが今現在ここにいてしかも賭くんの母親、夢見間未来ゆめみまみくと名乗っている一体全体どういうことなんだろう

いくら日本の最高神と言われていても知らない事は知らないわけだ

考えても考えてもわからない

チラッと神酒を見ると神酒もこちらを見て来た

どうやら神酒も戸惑っているのだろう

紅茶を持っているカップの手を見たらわかる小指が立っている

神酒は戸惑っていたり焦っていたりすると必ずそうなるのだ

落ち着いているように見えて昔の癖が抜けてない

それを見て少し苦笑いをしてしまう

でも私にも極秘で行われている事を考えるとなにか緊急事態なのだろうか?

お父様は一体何を考えているのだろうか・・

そう思っているとジャンヌがカップを置いたのが見えた

「さてそろそろお話ししましょうか皆様」

そう言い椅子から立ち上がる

皆ジャンヌに注目する

「改めまして神界名ジャンヌ・ダルクでございます本日はお呼び立てして申し訳ございません。しかし、ことがことだけに仕方がなかったのです」

そう言いお辞儀をする

「ことがことだけにっていったいどういうことだい?私にも知らされていなかったってのも不思議だしそれに一番は君が賭くんの母親だっていうことだよどうなっているんだい??」

神子が問うとジャンヌはまた一礼する

「はいそれを今説明させていただきます焔」

そう言うと焔が動きだしジャンヌの後ろにある大画面のスイッチを入れる

するとそこにはある人物が映し出された

「おっお父様!!!?」

「おじさま!?」

神子と神酒は椅子をおりひざまずく

桜や光そして優には黒い画面にしか見えないのでいきなりの行動に驚いてしまった

「すみませんこの映像は人間には見えない仕様になっているんです。しかし声は聞こえるはずなので聞いていてください」

ジャンヌが見えない画面の説明をしてくれたすると声が聞こえ始めた

「天照!そしてネクタルよこの動画を見ているという事はジャンヌと接触したということだな安心した」

画面から安堵の声が聞こえた

声を聞く限り声はそれなりに低く威厳があるがとても優しい人物なのだろうと何となく桜達は感じた

「すまない、お前達に話せなかった理由は3つある。一つは神界にスパイが入り込んでいるかもしれないというのは知っていると思うがどうやら上層部に紛れ込んでいる可能性があるからだ、先日あった神界から人界に降りる為のエレベーターが破壊された事件あれもおそらく絡んでいるだろう」

神子はやはりかと思った

あのエレベータは事前にお父様や上層部に申請を出して許可をもらって動かしてもらえるものだ、普通においそれと使えるものではないのだ

神子はそれを進言はしなかったがどうやらお父様は察していたようだ

「二つ目はお前らも知っているかもしれないが沖縄に封印の海があることは知っているな?それを何者かが壊しある世界に行こうとしているのだ、これも多分スパイから漏れてしまった可能性がある恐らくだがそこにあるものを破壊しようとしているしかし普通にお前たちに話てしまってはバレてしまうのでなこういう形になった」

なるほどと納得してしまう

「そして最後の三つ目そこにいるジャンヌについてだそこにいるジャンヌはなえっと・・・」

急にお父様の威厳がある声がしおらしくなる

なにかためらっているようだが数秒してまた映像から声が流れた

「すまぬ・・私がうっかりしてしまってなそこに居る夢見間未来さんの身体とシンクロさせてしまったんだ、お前に血をどうとか説教しといてそのすまん」

なにやっとんじゃこのお父様わあああああ!!!うっかりじゃすまねえよ!!!

とその場にいたジャンヌと焔と神子以外は内心思っていただろう

「その偶然出来てしまったのでなしばらく封印の海の監視とお前たちのサポートということでお願いしたんだ、まぁ言いたいことは沢山あるだろうが・・とにかくこれは極秘任務だ!くれぐれもよろしく頼む」

そう言い映像が切れた

シーンと静まる部屋

するとドンっという音が響いた

その方向を見ると神子のひざまずいていた地面にヒビが入っていた

「あのおやじいい!人には散々怒っていたくせにこれか!!!まぁ結果オーライだからいいじゃんなんてもんじゃねえよ!!人一人にうっかりで神を下すってアホか!!!この任務終わったらたとえ親でもしばいてやる」

怒鳴り声が部屋中に響き渡る

その気迫に皆ビビる

「まぁ・・いけない事なんですがね今回は本当に結果オーライにしないといけないわけですよ天照様どうかお心を今は沈めてください」

ジャンヌがそういうと神子の怒りオーラが収まっていく

「そうね・・私が今のは悪かったわごめんなさい、だけどあのお父様だけは少しお仕置きしなくてはいけませんね」

そう言いながら黒い笑顔を浮かべる

皆苦笑いしてしまう

すると桜があることに気づく

「は~い質問なんですがいいですか?」

「なんですか?」

ジャンヌが問いかける

「えっと賭くんはこのことを知っているんですか?お母さんいえ未来さんにジャンヌさんが入っていることについて」

そう言うとジャンヌは首をふる

「いいえあの子は何も知らないんです。私が未来さんの身体にこうやって入ったのは実はあの子が沖縄から旅立った後だったもので」

そう言うと光が聞く

「知らないって事はもしかしてこの地下室の事とかも知らないって事ですか?」

ジャンヌはまた首をふる

「いえこの地下室は昔からある物なので彼も知っています。未来さんはこの会話もしっかり聞いているのでお伝えしますが私と未来さんはちゃんと人格を入れ替えることが出来るので賭さんにはご内密にお願いします。あの子・・なんというかその・・」

ジャンヌがいう事を渋っていると

「こういう二次元的な事になると目を輝かせて知ろうとして親の威厳が無くなるからですか?」

優がそう言うとジャンヌは頷く

「確かに・・賭くんなら喜ぶわね」

「ですねあの人実際私と初めて戦った時も戸惑うながらも目を輝かせていましたからね」

「あ~せやねウチと戦ったりしとった時も真剣にしつつも心はワクワクしとったからなぁ」

「私と合体した時もすごいワクワクしていたからなぁ」

「俺もあいつとアニメの話とかするとあいつ止まらなくなりますからねぇ」

みんな顔を見合わせて笑ってしまう

まだ知り合ったばかりだがこの数日で賭の事を戦いの中や日常でしってしまったのだ

「なのでご内密にお願いしますね」

人差し指を立ててシーという行動をジャンヌがすると皆同じ行動をして笑いあった

すると焔の端末が鳴りだす


着信をみるとどうやら賭くんからのようだ

「もしもし賭様どうなさいましたか?もう近くまで・・えっ!?」

焔の顔色が変わる

「はい!はい!今地下室に居ます!少々お待ちください」

そう言うと焔は端末と近くにあったパソコンを繋げる

「どうしたんですか!?」

桜が尋ねると焔は黙ったままパソコンをカタカタ打ち始める

そして「映像出します!」

そう言って大画面に映像を出す

「賭様!今映像を出しました!これで皆さんにも状況が見れます説明してください」

焔が端末に話しかけると賭の声が返ってきた

「いや僕もわけわかんないよ!車で家に向かっていたら山の付近でいきなり道路に何か振ってきたと思ったら鬼でさ!なに!?こいつら神子さん!!!なんか知ってる!?」

そう言い賭が振り向くとそこには青い子鬼が5体賭を追っかけていた

「なっ!?子鬼!?しかも5体も!!!」

間違いなく見れば見るほどそれは異形の姿をした鬼だった

皆その映像を見て驚く

それもそうだ実際に鬼なんて見たことがなく絵とか二次創作で書かれたり昔話でしか聞いたことがないからだ

「鬼閃衆!!!」

ジャンヌが思わず声をあげる

「ん?母さんももうそこにいるの!?でもなんか声が違ったような気が・・」

そう喋っていると賭にこん棒が振り落される

「ひゃあ!!!」と悲鳴をあげる

間一髪で避けて皆も安堵する

「今そんな場合じゃないや!!とりあえず焔多分お前の事だワゴンくんに発信器もつけているだろ?ワゴンくんを回収してくれ僕はとりあえず人目につかないとこまでこいつらを!!!おびき寄せて戦うから神子さん達連れてさっさと来い!!!」

そういい映像が切れた

「何やってんのよ!!もうバカ!!!」

そういい神子が出る準備をする

「いきましょう!!!天照様」

「ささっとこの問題解決して賭さんとバカンスしましょう」

「ほんに世話やけるこやわぁ」

それに続いて桜、光、神酒も立ち上がる

「えっと・・俺はなにかよくわからないんで待機しときます~」

そう優が言うと神子は端末を渡した

「何があるかわからないから君それもっときなさい!ジャンヌがいるから安全ってわけでもなさそうだし何かあったらすぐに連絡しなさい!!じゃあ行ってくる!」

焔を合わせた五人が車に乗り込む

車が地上に上っていき元の駐車場にでる

「飛ばしますよ!!!!」

焔はそう言ってアクセルを全開で踏む

無事で居て!!!賭くん

そう願いながら賭がいるはずの所を目指して突っ走るのだった

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