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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第一章帰省
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第56 母親

海が見える坂その下をみると沢山の畑が沢山広がっている

ある場所ではサトウキビ

ある場所では人参をビニールで作っていたり

様々な畑がある

その中の一つに今は使われてなくて草が沢山生えている畑がある

丁度坂の下にあるのでそれを坂から見下ろす

「よぉ!元気か?って言っても死んでいるから元気も何もないか」

そう言ってその場に座り込む

途中のコンビニで買ったグリルチキンと天然水を袋から取り出すとグリルチキンを半分にして畑の方に投げる

パサッという音ともに草むらの中に消えていく

それを確認すると手を合わせる

そして目を開けて半分残ったグリルチキンを食べ始める

食べながら天然水を開けてそれを畑に向かってかける

そして半分残った天然水を飲む

そしてふぅと小さく息を吐く

「もうお前が居なくなって結構立つんだな・・沖縄に帰ってくるたびに一番に頭に浮かぶのはお前の存在だよチロ」

そう言いながら空を仰ぎ見る

チロ、それは昔飼っていたチワワの名前である

ここは祖父母が持っている畑の一つでその中にチロは眠っている

チロは本当の兄弟の様な存在だった

だけど病気で亡くなってしまった

その最後をみとる事が出来たとはいえその時は凄い泣いたのを今でも覚えている

ずっと小学生の頃から一緒に過ごしていたのだ

だから今でもこうやって必ずお墓参りにくる

「チロ・・今僕はね沖縄を離れて東京で大学生をしているんだよ憧れていた東京にいるんだぜ!すごいだろ!!でも想像していたより上手くいかないことも沢山あって挫折しそうにもなったりするんだけど、諦めないで頑張ってるんだ!!そうそう!!こないだなんか凄い事がわかったしあったんだぜ!!」

こうやってチロに最近の近況報告とかを必ずするのが毎回恒例である

すると端末が鳴った

見ると焔からの着信だった

「なんだ!」

せっかくの近況報告をしてる時にかかってきて少し怒り口調で電話にでる

「すみません、賭様皆さんをご自宅までお連れいたしましたのでお戻りください」

「わかった・・怒ってすまない・・チロに近況報告している時にきたもんだから」

そう言って謝ると焔はいえいえと言う

「賭様にとってチロ様は大事なご兄弟のような存在、なのでタイミング悪くおかけした私が悪いのですよだから賭様が謝る必要はございません」

電話を受けながら賭はう~んとなる

焔は決して悪気があったわけではないので焔が申し訳なさそうになるのも何か間違っている気がした

「いや今のは明らかに僕が悪いすまない、でみんな無事に着いたんだな母さんとはもう会わせたのか?」

「いいえ今からになります。なので賭様も早めにお戻りください」

「わかった、すぐに戻る母さんには・・・」

そう言いかけると焔はすぐに

「もう事情を話しておりますというか最初から知っておいでです。何しろワゴンWを用意させたのは母君様なのですから」

という声がかえってきた

「焔が用意したわけじゃなかったんだな・・・わかったありがとうじゃあすぐ戻ると伝えておいてくれ」

「かしこまりましたお伝えしときます。お気をつけてご帰宅ください」

「ああ、じゃあ後でな」

そう言って通話を切った

風が流れサトウキビ畑が揺れる

立ち上がりズボンをパンパンと叩き砂利を落とす

「途中になったけどごめんなチロ、友達を待たせてるんだまた時間がある時に来るねじゃあ・・またね」

そう言ってワゴンWに乗りその場を後にする

その時に後ろから「ワン」と吠えた声が聞こえた気がした






「なにこれ!?」

神子が驚きに身を震わせ他の皆も呆然とする

賭の家に到着したのは良いが最初は住宅街にあるただの二階建ての一軒家だと思っていた

リムジンで秘書を雇うくらいなのだからもっと豪邸に住んでると考えていたので一安心したのもつかの間

何やら焔がリモコンを取り出しそれを押すと皆が呆然とした驚く光景が現れたのだ

ウィイイイイインという音と共に駐車場の地面が下がり始め

下に着いたと思ったら目の前に広がるのは金色に輝く通路だった

「こちらです」と声をかけ焔は皆が驚いているのを気にせずにスタスタと歩き出す

それを慌てて皆で追いかけるように歩き出す

周りを見ると壁には龍の絵や天使の絵など沢山の絵画などが飾られていた

それを見ながらあるいていると一つのドアが見えた

赤くて綺麗なドアを焔がノックする

「焔です賭様のお友達を連れてまいりました入ってもよろしいですか?」

「焔ですか待っていました通しなさい」

という声と共にギイっとドアが開く

皆が中に入ろうとすると神子は一人止まる

それに気づいた神酒が声をかける

「あんさんどないしなはったん?なんか難しい顔しとるなぁ」

「あっいや・・その・・」

「ん??なんか気になるなら言わなわからんよ」

「いや・・神酒・・今の声どこかで聞いたことない?」

神子が髪をくしゃっとしながら聞く

「そういえばどこかで・・・聞いたことあるようなないような」

神酒はん~~と考え込む

そうしていると桜が戻ってきて

「二人ともなにしてるんですか!!ほら行きますよ!!!」

と二人の手を掴んでドアの中へとひっぱっていく

「あっちょ行くから!待ちなさいって」

「ほんにせっかちな子やねぇ引っ張らんでもいくからちょいまちなはれ」

そう言いながら部屋に入ると壁に沢山の本が敷き詰められた部屋に出た

神子は本棚をみるとそこには文学書から詩、文学小説、ライトノベル、漫画など様々な本が並べられていた

へ~っと皆で並べていると目の前の椅子がガタンと動いた

それに反応してその方向を見るとショートヘアで綺麗な黒髪の女性が座っていた

「うわぁ綺麗・・・」

光が思わず口にすると女性は嬉しそうにニコッと笑顔を見せ光は思わずビクッとする

優もその美貌にやられたのか「ほええ」と小さな声をもらし見とれている

桜はというと声を出さずにその女性を見ながら自分の比べるように触っている

それを見て女性は椅子から立ち上がり前に出て来て一礼した

「皆さんようこそおいで下さいました。そしてネクタル様、天照様お久しぶりです」

「お久しぶりってなにゆうてるんって神子どないしたん?」

神酒が神子を見ると指をさしながら口をパクパクさせている

「お~い大丈夫か~」と神酒が神子の前で手をブンブンすると

「あっあんた・・・なんでここに?って言うか・・え?あんたが賭くんの母親?」

神子が震えながらそういうと女性はニコッと笑い

「はい!!私が夢見間賭の母親、夢見間未来ゆめみまみく神界名はジャンヌと言えば思い出してもらえるでしょうか?」

ニコニコ笑いながら女性は自己紹介をする

「えっ・・ジャンヌって・・・あのジャンヌですか??」

桜が聞くと女性は頷き

「そのジャンヌで間違いないと思いますよ盾見桜さん」

そう答えると皆一斉に神子をみる

「どういうことですか!!!天照様!!!」

「えっ!ジャンヌってあの聖少女ですよね!?天照様」

「どないなってるん!!!天照!!!ジャンヌって神界に居たはずじゃないんか」

「俺は全く理解できないんですがこれは乗っとくべきなんですかね?」

と優以外は凄い勢いで質問攻めが神子に飛ぶ

神子が「えっあっちょっと」と慌てていると女性が手をパンと叩き

「皆さんすみません実は私がなぜここにいるか天照様はご存じないんですよ。というか焔さんあなた先に言っておかなかったんですか?皆さん混乱してらっしゃるでしょう」

そう言い優しい声で焔を軽く叱る

「すっすみません・・天照様達がどのような反応をするか見てみたくて黙っていました」

口を軽く押さえながら焔は笑っている

この野郎と皆が睨みつけていると

「まったくあなたって人はまぁいいです、じゃあとりあえずお席をあちらにご用意していますのでアフタヌーンティーでも飲みながらお話ししましょうか」

未来が指さす方には中世にありそうなテーブルとイスが用意されていた

とりあえずそこに移動し皆が腰かける

「さて焔皆さんにそそいであげてください」

「かしこまりました。未来様」

そう言い一人一人のカップにティーを注いでいく

「さて落ち着いたら話に入っていきましょうか」

と未来はニコニコ笑顔をみせるのだった

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