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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第一章帰省
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第54 沖縄

「ん~~~よく寝た」

無事に飛行機が沖縄に到着し滑走路に着いたところで目が覚めた

神子さんから飴をもらって食べた辺りから眠くなって眠ってしまったようだ

横を見ると同じく寝ていたスッキリした顔の桜さんと寝ているうちにスケッチブックを出して絵をかき続けている光ちゃん、そして通路を挟んだ先の座席を見ると何故か疲れた顔をしている神子さんにまだ寝ている優がいた。

不思議なのは何故神子さんが疲れた顔をしているかだった

「ねぇ・・光ちゃんなんで神子さんあんな疲れた顔をしているの?」

そう尋ねると光ちゃんは「さぁなんででしょうね」とニヤッと笑った

するとポーンという音と共にシートベルト着脱できる合図と共にアナウンスが流れる

「無事到着いたしました皆さんお忘れ物のないように良い旅をお送りください本日は当機をご利用いただきまして誠にありがとうございました」

そのアナウンスと共に座席に座っていた周りにいた人達が動き始める

「さて私達もおりますか」そういって光ちゃんが立ち上がり上にある荷物置きから荷物を取り出してくれる

「そうだね」そう言って荷物を受け取り桜さんにも荷物を渡す

座席から通路に出ると神子さんも立ち上がりため息をついている

乗り物酔い?そう思うくらいに疲れた様子を見せてるので声をかけようとすると

「ん~~~沖縄ついたのか?」

そう言いながら優が目を覚ました

首をコキコキならして立ち上がり優は神子さんの荷物と自分の荷物を下ろす

「ありがとう」神子さんがそういうと「いえいえ」と優は笑顔を見せた

それを見ながら少し歩き出す

まぁ後で聞けばいいかと通路を通って空港内に入る

空港内に入った瞬間息を思いっきり吸う

懐かしいとまでも行かないが新鮮な沖縄の空気が入ってきた気がした

そしてなんとも言えないこの蒸し暑さ

まさに沖縄に帰ってきたのを実感できる

一人その空気を噛みしめ振り返ると四人が手をパタパタしている

「どうしました?」そう聞くと四人は口を揃えて

「「「「「暑い!!!!」」」」と口にした

さっきまで疲れた顔をしていた神子さんもこの暑さにさすがに声を出した

あはははと苦笑いするしかない

しかし神子さんは日本の創造神なのでこの暑さも想定の範囲内のはずだがと少し考えてみたが人間の身体に擬態してるから予想できなかったのかな?と疑問をひっこめた

到着ロビーを抜け荷物受取所に行くと黒いレーンを荷物が徐々に流れ始めていた

それに並び荷物を待っていると後ろから神酒さんが荷物置き場に来るのが見えた

その顔は何故か神子さんと一緒で少し疲れたような顔をしている

これにはさすがに首をかしげてしまう

神様2人そろって疲れた顔をしているなんてやっぱり寝ている間に何かあったのではないだろうか?

そう考えながら荷物を待っていると自分の荷物が流れてきた

それを受け取りみんなの荷物が来るのを待っていると電話がなった

「もしもし?」そう言ってとると

「どうやらしっかり沖縄に到着したようですね」と母親の声が聞こえてきた

どうやって今到着したのわかるんだよ!!と突っ込みたくなるタイミングだったがその言葉を飲み込む

「あ~うん今到着したよ今からタクシーでも使って家に向かうから待ってて」

そう告げると

「いいえ迎えを行かせていますので皆さんと一緒に来てください、それと偶然一緒になったご友人も一緒に連れてきなさい」

それにはさすがに驚き周りをキョロキョロ見回す

だが母親らしき影はどこにも見えない

ならなぜ偶然一緒になった人が居るなんてことがわかるんだと謎が謎をよぶ

考え込んだがわからないのでとりあえず

「わっわかりました・・連れて行きますね母さんあの・・後で聞きたいことがあるのでいいかな?」

そう聞くと

「私もあなたに伝えねばならないことがあるのでいいでしょうでわ後程」

そう言い電話が切れた

すると荷物を取り終えた四人が「お待たせ~」とやってきた

するとさっきは暑いっと叫んだ神子さんがまた少し疲れた顔をしている

「神子さん大丈夫ですか?飛行機そんなにダメでしたか?」

顔を覗き込みながら聞くと神子はハッとなり慌てて

「あっっ大丈夫!!!大丈夫だから気にしないでそれより行きましょう!!」

と出口へ向かって歩いていく

本当に大丈夫だろうか?と思いつつ後を追う

到着口の上をみると「めんそ~れ~沖縄」という横断幕とでっかい水槽が出迎えてくれた

那覇空港で到着したら旅行者は必ずこれを見る

あ~沖縄だと心で思っていると空港出口で黒い燕尾服をきた見知った顔が立ってるのが確認できた

嫌な予感がすぐに頭をよぎった

すると相手は自分がきたのを確認すると近寄ってきた

「賭様!お迎えにあがりました!!!」

そういいながら手を振っている

その瞬間頭を抱えたがもう一度見るとその人物は凄い笑顔でゆっくりと近づいてくる

すると前を歩いていた神子さんとはるか後ろにいた神酒さんが走ってきて同時に声をあげる

「あんたは!!?」

「あんさんは!!?」

そう言いながら賭をむかえにきた人物の前に立ちふさがる

二人が驚いている中さらに後ろに居た桜さんと光ちゃんが「ねっネクタル!!?」と声をあげた

しかしその驚いている2人を無視してなぜか神子さんと神酒さんは顔を近づけ詰め寄ってくる

「賭くん!!こいつ知り合いなの!?」

「えっ?あっ」

「この人あんさんの知り合いなん??」

「あっはい?えっお二人顔見知りなんですか??」

「知り合いもなにも」

「さっきこの人と」

と言いかけたところで男が間に入ってきた

「賭様に何をするおつもりですか!」

その声と共に五人が一瞬時が止まった

賭様?と五人が首をかしげた

先ほど手を振りながら現れた時もそんな事を言っていたようなと皆が賭をみる

は~っとため息を一回ついてうなだれるも顔を上げて咳払いをする

そして迎えにきた人物の前に立ち

「えっと・・この人はうちの母親の秘書をしている人で」

と言いかけると燕尾服の男はお辞儀をし

「はじめまして私の名前は深山焔しんざんほむらといいます。お見知りおきを」

自己紹介をし顔をあげる

一瞬の沈黙ののち

真っ先に声を出したのは優だった

「深山?深山ってもしかして・・あの深山ですか?」

そう言うと焔はニコッと笑いながら

「えぇ多分ご想像してる通りで間違いないと思いますよ水鳥優さま」

「どっどうして俺の名前を!?」

優が驚きながら聞くと焔はまた笑顔で

「優さまだけではございませんよ、そこに居る綺麗な方は盾見桜さま、そちらのお嬢さんは絵心光さま、でこちらの気品がある方が天照神子さま、こちらの優雅な女性が神酒夢さまですよね」

焔と名乗る人物は答えた

もちろん皆驚き目を丸くし次の瞬間全員がまた賭を凝視した

またもや賭の口からため息が出たのち賭は焔を見る

「いつからですか?」

「はい??いつからといいますと?」

「いつから僕の動向を見ていたんですか!!?」

静かだが怒りに満ちた声で賭が問いかけると

「そうですね・・賭様が沖縄から東京に越した辺りからですかね」

「ずっとじゃないか!!!」

と握りしめていた拳を焔に向かって振り下ろす

が焔はそれをフッと軽くかわした

クッと声が漏れたのち賭は焔を睨みつける

焔はにっこり笑いながら

「そんなに怖い顔をしないでください、私はあなたの母君から言われて陰ながら見ていたんですから」

その様子を見ながら桜さんが

「えっと・・じゃあもしかしてなんですけど」と神子と神酒の方を見ると

またもやニコッと笑って

「ええ、とても存じてますよお二人が人間でない事も神子さまが天照大神で神酒さまがネクタルだということも」

そう答えると神子と神酒が焔を睨みつける

焔はそれをニコッと笑顔で返すと光ちゃんが前に出てきて

「とりあえず空港をでませんか?ここでは落ち着いて話もできませんので」

「そうそう!!とりあえず場所を移そうぜ!ここじゃなんだしそれによくわかんないが天照だかなんだか知らないけどもしかして聞いちゃいけない内容なのかもしれないけどとにかく移動しよう」

優もそう言って光ちゃんの提案にのって答えた

「そうですね・・でわ車に乗って移動しながらお答えいたしますね、構いませんか?賭様」

焔は賭を見て問う

すると賭は握り拳を崩して息を一回はいて

「わかった移動しようその変わりありのまま答えろよ焔」

ふんっと鼻を鳴らした後そう言い背を向けて出口に向かって歩き始める

焔はお辞儀を一度し

「では皆様こちらへ迎えのお車をご用意しております」

そう言って賭の後を追い掛ける

皆それぞれ顔を見合わせながら賭と焔を追いかける

出口をでるとそこには南国の日差しが降り注いでいた

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