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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第2編 第一章帰省
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第48 着信

夢見間賭ゆめみまかけるは頭を抱えていた

現在の状況をまず整理しようではないか

何故か目の前にはたき火がたかれており

綺麗な砂浜と綺麗な夜空が広がっている

それはいい・・夏なのだから

だが目の前の現状がよくなかった

なにせ目の前には水着姿でいる桜さんがおり

そして誰も居ない孤島で2人っきりなのだ

何故このような状況になってしまったかというとそれは約6日前にさかのぼる






謎の仮面の男正体がバレバレだった奴からの手紙を受け取り三日間の大バトルを終えたその夜の出来事

疲れている為手紙も読まずに部屋でころがっていた

するとすごい不吉なメロディを奏で端末に一本の電話がかかってきたのである

端末を除いてみるとそこには実家からの着信を示す表示が映し出されていた

頭を抱え込まされる

滅多に電話をかけてこない親からの電話、体験したことがある方はわかるであろう

実に疲れるのである

まぁすべての親がそうでないことはわかっているのだが、うちの家はまぁ察しがいい人ならわかるであろう

俗にいう過保護なのだ

こうして東京で暮らすための説得も本当に苦労したものである

地元の友達や先生方が居なかったら絶対東京で暮らせなかったと思う

ここ最近連絡を一切していなかったため、我慢の限界になりかかってきたという事だろうと思う

しばらく、取らずに端末を除いていると着信がやむ

諦めたか?と思っているとメッセージが飛んできた

端末を開きメッセージを見る

「なんででないのですか?」と書かれたメッセージが一気に30表示された

もう狂気の沙汰である

束縛をするような彼女や彼氏というものを見たことはないのだがもしかしたらこの様な感じなのだろうかと考えさせられてしまう

しかたないと思い電話を掛け直す

するとワンコールもならないうちに通話が繋がった

おそるおそる「もしもし」と一声をかけるすると

「なんですぐ出てくれないの?私寂しいのよ!!」と泣きながら電話先の相手は訴えてきた

母親である

あの日天照様の血をもらうきっかけになったあの事故の時からこのような過保護になってしまった

端末の先ではすごい泣いているのがわかる

ふぅと一息ため息をついて話にはいる

「すまない、最近忙しくてなかなか電話が出来なかったんだ、今だってトイレに入っていたから取れなかったんだ申し訳ない」

さらりと嘘をついた

すると端末の先での泣き声が止んだ

「そうだったの・・ならしかたないわね・・でも次からはすぐにとれるようにしてね」

軽い威圧を飛ばしてくる

これだから疲れるのだ

またため息をつきそうになるのを止めて会話に入る

「で?何か用事があるからかけて来たんじゃないの?少し忙しいから早めにすませてほしいのだけど」

「まっひどい!!お母さんが心配してかけてきてあげてるのにその言い方はないんじゃないの?小さい頃はあんなにお母さんお母さんって来ていたのに悲しいわ」

「今は子どもじゃないしそれに忙しいのは事実なんだからしかたないじゃないか・・で用件はなに?」

そう言うと端末先の母親はため息をつく

少しでも早く話を終わらせようとする自分に呆れてしまっているのだろう

すると数秒して母親が喋り始めた

「賭、あなた東京に行って一回もこっちに帰ってきていないじゃない確か今夏休みのはずよね?だったら一度帰ってきなさい」

またその話かと思った

確かに東京に出てから実家には一回も帰っていないが、それは忙しいのもあるのが沖縄までの旅費が高いから行くにいけないと何回も論争を今まで繰り返している

呆れながらそのことを口に出そうとすると

「前お金がないからこっちに戻れないって言っていましたね、なので往復のチケットを送っておきましたそれを使って一度帰ってきなさい!大事な話がありますので・・多分大人数になると予想していますのでこちらはしっかり準備していますのでチケットが届き次第来てください、話は以上になりますあとは沖縄に戻ってきてからお話ししますでわ」

そういい電話が切れた

なんだったんだ?一方通行過ぎて訳がわからなかった

大事な話というのは電話ではできないことだったのだろうかと考える

更に大人数になるというのはどういうことなのだろうか?何かの集まりがあるのだろうか?と部屋で考えていると部屋のベルがなる

玄関にでると郵便屋さんだった

差出人は母親であり封筒の中には沖縄までのチケットが入っていた

本当に送ってきやがったと思っていると不思議な事に封筒の中には沖縄行のチケットが五枚入っていた

なぜ五枚?俺は1人のはずなんだがと考えたが答えが出てこない

これは友達を誘えという事なのだろうか?

しばらく考えてみるがやはりそういう考えにしかたどり着かないのである

まぁせっかくきたチケットを無駄にするのも悪いのでありがたく使わせてもらう事にする

誘うのは決まっている

神子さん、桜さん、光ちゃん、優この四人だろうと考えた

あの大バトルを一緒に生き残ったこのメンバーしか思い浮かばなかった

一種のお疲れ様会旅行になるのだろうか?そう思いながらさっそく四人に連絡すると四人は音速で返事を返してきた

沖縄なんて滅多に行けるものではないから相当嬉しいのであろう

1人1人のメッセージには嬉しさがあふれていた

「賭くんからの誘いなんて嬉しいじゃないか!!!神としての仕事絶対終わらせていくねあぁそれと水着何色がいいかな?」

「沖縄ですか!!私も行きたかったんです!ありがとうございます!賭くんは水着何色が好きですか?」

「やった~夏に沖縄の海なんて幸せです!!!行きます行きます!絶対いきます!!!それであの賭さんは水着って何色がこのみですか?

と女性陣は何故か水着の色を説いてきたので無難に派手じゃない色ならいいと思いますと答えておいたがあれはなんだったんだろう?と首をかしげた

最後に優に連絡すると

「お~沖縄かいいね~楽しみだわ、実は言うと沖縄に用事もあったから旅費がういて助かる、てかその用事の為にお前を誘う気だったからラッキーだ、んじゃあ楽しみにしているぜ」

と言っていた

俺も誘う予定だったって沖縄でなにがあったんだろうと少し思ったがまあいいやと流した

チケットの日付は4日後に設定されていた

久々の帰省なので嬉しくもあり不安があるが、とにかくコミケやバトルで疲れたのでその日は寝ることにした

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