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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第三章 激戦の最終日
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第47 新編への幕間 動き出す歯車

「はっ!!何やってんだ望そのボロボロの服はお前精神体だけ飛ばしてどっか行っていたんじゃないのかよ」

暗がりの中大声で望を罵倒する声

望はチッと舌打ちをすると目の前には円卓が用意され椅子が5つ用意されていた

その内の一つへと望は足を机にのせて座る

すると4つの椅子に一瞬で気配が現れた

「これはどういうわけだ?俺の命令では今回はホログラムでの会議だったはずなんだが?直々に現れるとはな、普段は言っても現れないくせしてどういう風の吹き回しだこいつは」

望が偉そうにしながら悪態をつくと赤いフードをかぶった1人が立ち上がった

「望様独断をお許しくださいませ、今回は私が皆に召集をかけさせていただきました。」

そう言って望に一礼をする

「お前の判断か?ならば良い!急をようすることなんだな?話せ」

望がそう言い机から足を下ろすと赤いフードの人物はもう一度礼をした

そして手に持つ杖で円卓中央に画面を出した

クイクイと手首を使って画面に出てくるウィンドウを操作する

あるウィンドウが出てきてそこで手を止める

望も残りの3人も画面を凝視する

「これはどういうことだ?」

「何かの間違いでは?」

「おいおいどうなってんだこりゃ?」

画面を見た3人は口々に発し動揺する

望が手を前に出しウィンドウを拡大する

「なるほどなぁ・・これは異常事態だな」

望がそう口にすると赤いフードの人物は頷く

「えぇ・・まさかの事態です、望様が破壊された数々もの世界が一つの世界からまた分岐をし始めました、おそらくこのワールドに特異点になるものがいるのかと・・望様?どうされました?」

望がうつむいてるのを見て赤フードの人物は声をかける

すると次の瞬間望が高笑いをし始め円卓を囲む4人に動揺が走った

計画がおかしくなり気が振れてしまったのではないか?

などそれぞれが思っていると望が高笑いをやめ目の前の画面に映像を追加する

そこには1人の男の写真が張り出された

「この人物は??一体誰なのです?」

赤フードが問いかけると望は手をバンっと机を叩きつけて立ち上がる

そしてギラッと赤い目を輝かせて4人を見て言った

「こいつの名は夢見間賭!今表示されているワールドのおそらく特異点だ!!」

そう言い放つと4人は動揺した

動揺を見ながら望は話を続けた

「今しがた俺はこのワールドに精神体だけを送りそこで戦ってきた、もちろん実体がないからそのワールドで俺と波長が合うやつの身体を借りたそれがこいつだ」

バンっと手をもう一度叩きつける

4人はビクッと硬直する

「こいつは俺に身体を乗っ取られたがそこにいる仲間共に助けられ俺はこいつから引きはがされまさかの敗北をした」

ウィンドウに戦った映像が流される

すると青いフードをかぶった人物が立ち上がる

「こんなばかな!?なぜこの能力を使えるものがこのワールドの過去にいるんですか!!!」

青いフードをかぶる男が指さしたのは賭ではなく仮面の男だった

「あぁ・・そうだこの男はJOB能力使いだつまり俺が随分前に破壊した世界の住人だ」

そういい望が椅子に座る

「なぜこんなやつがこのワールドに・・・まさか!!?」

青いフードの人物がハッとし望をみる

「ああ・・今お前が思った人物で間違いないだろうおのれ・・・忌々しいやつだ」

「マーリン!!!」

青いフードの人物が机を叩き立ち上がるすると青い光が身体を包み込む

「落ち着かんか!!!望様の御前だぞ!!!」

隣に居た黄色のフードをかぶった人物が喝をいれるとみるみる青い光が収まっていった

落ち着きを取り戻し青いフードの人物は椅子に座る

「すみません、望様こやつはマーリンと因縁が深いもので・・・」

そう言うと望は「かまわん」と一言言う

すると最後の紫のフードをかぶった人物が立ち上がる

「で?望様おまえさんこんな野郎どもだけに負けてのこのこ帰ってきたわけかよ!そのボロボロになった服はそう言う訳か?」

「口を慎まんか!!!無礼者!!!!」

赤いフードの人物が怒鳴り声をあげると同時に黄色のフードをかぶった人物が紫のフードをかぶった人物の首元に剣を構えていた

「4騎士にあるまじき言葉づかいそろそろどうにかしないとこのまま刺すぞ」

チャキっと音を立て構えなおす

「おお~こわっ」

紫フードの人物はおちゃらけて言う

すると望が笑い出す

「かまわん!!!お前みたいなのが1人いてもいいだろうだが・・・」

ギラッと紫フードの人物を見ると周りに100個の剣が現れた

「あまり度がすぎると本当に死ぬから注意するんだぞ?」

そう言いながらニコッと笑う

「ああ・・すまない・・注意する」

紫のフードは怯え椅子に座る

そして望は手をパンパンと叩いた

「俺もまさか敗北するとも思っていなかったからな・・・しかしこいつの周りに居る奴らこいつも含め他の世界では見たことがない奴らが多かった・・・アヌビスや天照はともかくこの2人の能力者もだ一体なんなのだあのワールドは?本当に過去の世界にあんな所があったのか?」

また机に足を置きながら望は座る

赤フードは画面を指さし確認をする

「はい、間違いありませんあり得た世界線ですあのワールドは」

そう言うと望はフムと口を押える

そしてしばしの沈黙が訪れると青フードが声を出した

「あの世界にはジェノサイドが居たはずでは?過去の人物とはいえ奴もこの円卓の1人あの世界は奴に任せていてもよいのでは?」

そう言うと望が立ち上がる

「あぁ・・それもよいが俺が現れた時ジェノサイドは居なかったおそらくなにかあったのかもしれんでなければあの二次元が発展したワールドはあの日なくなっていたはずだ」

確かに・・など口々に声を発した

すると赤いフードの人物が立ち上がり望に近づき目の前で座る

「でしたら・・私が向かいましょう、私もこの問題を軽視したくありませんので・・・あとあのワールドにはかの地に望様の脅威になりそうな物もありますついでに破壊をしてまいります・・・」

「わかった・・ならば迎え!!!あのワールドを調査しもしその脅威になりそうなものを破壊!!できるならあのワールドも破壊しても構わん!!!ただし!夢見間賭やつは生かして連れてこい!!!」

バッと手をあげるとはっと言う声と共に一瞬で赤いフードの人物は消えた

「他のものは俺について来い!!!復活した世界を破壊して回るぞ!!!」

一瞬で服を着替えマントを翻し歩き出す

その後を青・黄・紫のフードがそれぞれ声をあげながら着いていく

窓には真っ赤に輝く満月が輝いていた

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