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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第三章 激戦の最終日
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第45 想像の力

「なんだ・・・そのカードはなんだ!!!その姿は!!!?」

望だった黒い影は叫んでいる

黒い影の目の前に賭が立つ

そしてゆっくりと右手に持つ長剣をシュンとふるう

すると望が数メートル吹き飛ばされる

「ぐううぅ!!なんだそれは俺は知らないぞそのカードもその姿も!!!お前はお前はなんなんだ!!!!」

賭は剣を地面に突き立てて望を睨みつける

そしてゆっくりと息を吸って言い放つ

「俺は!!!夢見間賭!!!ただの!!!二次元大好きな18歳そして!!!お前をこの世界から消し去る者だ!!!!」

そう言い目の前にカードを取り出す

すると賭の持つカードが光りだす

賭が光りだしたカードの手を離すとフッとゆっくり浮き上がりクルクルと回り始めた


それを見て天照が慌てだす

「ちょっ!!賭くんいきなりそんなのは・・・って聞こえてないわね・・桜!光!あとついでにそこの仮面の男の人!離れるわよ!!!」

天照は3人に声をかけながら走り出す

「天照様!!どういうことですか!?」

「そうです!説明してくださいよ!!!」

桜と光は慌てる天照を追いかける

「あれはちょっとやばい代物でね・・ついさっき完成したばかりなんだよ・・それについてはそこの仮面のってのわっ!!!」

突風にあおられて天照が軽く吹き飛ぶ

それを仮面の男が受け止める

「たく・・この世界の天照様はどじなんすかねぇ」

呆れた感じでため息をつきながら天照をお姫様抱っこしつつ走り出す

「うっさい!!!詳しく説明しなさい!!!あのカードの事!あれは私が研究してまだ完成していなかった物よ、それをなんであなたがあのデータを持っているのよ!!?なに?あんたほんとはどっかのスパイかなんかなの?」

天照は仮面の男の身体をポカポカ殴る

「痛い痛いって!!!スパイだったらあんたのデータが未完成なら出来てるわけないでしょ!それにあんたらにそれ渡してもなんのメリットもないだろ!あんたアホか!!」

「アホって何よ!!!こう見えても私日本の最高神よ!!!頭もいいんだから!!!じゃあなんであのカード、召喚師のカードのデータ持ってんのよ!!!」

天照が言うと仮面の男はため息をつく

その横で桜が首をかしげる

「召喚師ってあの・・魔物とかぐわ~って呼び出しちゃうあの召喚師ですか?・・・あっ!!!」

「どうしたんです?桜さん」

光が驚く桜を見て聞き返すと桜が走るスピードを上げる

「ちょっ桜さん!?」

光も慌てて走るスピードをあげる

「天照様!!あの!あの姿ってまさか!?」

桜の顔が半分青ざめているのを見て天照もあははははと苦笑いをする

「あ~お嬢さんは知ってるんだな・・あいつがダウンロードしたキャラクターがなんなのか・・・」

仮面の男もどうやら察しているようで先程よりスピードを上げている

「なんなんですか!!!3人とも!私わかんないんですけど!!!」

と光が怒っているとまたもや突風が吹き4人が飛ばされる

「うおっ!?」

「きゃっ!?」

「うそお!?」

「にゃあ!?」

それぞれ地面に転がる

そしてチラッと賭の方を見ると賭の周りをバチバチと電撃のようなものが走っている

「あれは・・召喚師安倍晴明あべのせいめいちゃんとした歴史なら陰陽師なんだけど、あれはアニメの中にいる安倍晴明でアニメタイトルは世界は我の者っていうのね、そのアニメの主人公が今賭くんがなっている晴明なんだけど・・」

桜が賭を見ながら説明する

「なんだけど・・って不安そうですけどなにかあるんですか?」

光が起き上がり桜に問いかける

「えっっと・・・その・・・」

桜が言いにくそうにしていると

「下手すりゃここらへん一体消し炭になっちゃうんだよね・・・・」

天照が苦笑いしながら答えた

「はあああああああああああああ!!!!!!」

光は大きな声を出して驚いた




「お前だけはチリひとつ残さず消し去ってやるよ」

剣を持って望に向かってダッシュをする

それに合わせて望は影の状態ながらも剣を作り出す

「ぬかせええ!!!この状態でもまだサタンの力は使えるわ!!!傷だらけの貴様の身体よりはこの状態の方がマシだ!!!」

望も賭に向かって走り出す

「はあああああああ!!!!」

「しゃあああああああ!!!!」

ズドンという鈍い音ともに剣と剣がぶつかり合う

互いに一歩も引かず剣戟をくりかえす

お互いのスピードについていき賭がスピードを上げると望もスピードをあげる

超高速移動しながらの攻防のやりとりに屋上展示場はどんどんヒビが入っていく

それを察した賭が空へ飛びあがると望もそれを追って空へ飛び上がる

そして結構な高さまで来て賭が止まると望も止まる

互いに少し息を荒くしながら互いをにらみ合う

少し落ち着いてから望が喋り始める

「なんなのだ・・お前は・・・何がお前をそこまで強くさせる・・なぜ・・なぜ世界を守ろうとする、守る必要があるのか!?この世界を!!俺はお前らより未来の世界から意識を飛ばして来ているがこの先いったって不幸しかないぞ!!世界はいずれまたアニメを!いや二次元を敵視する時代が来る!

なら二次元が好かれてるこの時代で終わらせた方がいい!そうじゃないのか!!!」

望が凄い形相をしながら言うと賭は息をふうと吐き望を見る


「お前は・・確かに未来から来ているそれはわかった・・確かにこのままいけばそうなるかもしれないな・・・」

「なら!!!」

「でも!!!お前が言っているのは可能性の未来の一つだよな?お前が壊していった何個もある未来の一つのはずだ!俺が俺らが今生きているこの時代が世界がその方向の未来にいくとは限らない!!!それにここにいる人達は今日を楽しみにしている!そしてこれから紡がれていくアニメや漫画、二次元を楽しみにしている人達は沢山いるんだ!来年いや再来年だってここに来たいって願って毎日を頑張っている人も!!沢山の希望が明日への希望が二次元にはあるんだよ!!!」


賭が剣を振りかざし望に剣先を向ける

「綺麗ごとだ・・綺麗ごとだ・・・綺麗ごとだ!!!!沢山の絶望をみたことないから言えるんだ!!!つぶれろ・・つぶれろつぶれろつぶれろおおおお!!!」

望が手をかざすと黒い球体が集まる

「世界から消えろ!!!夢見間賭!!!!まだやはり移り変わるべきではなかった!!!お前が絶望を知るまで待つべきだったよ!!!ああ!!!俺が馬鹿だった・・あの時アヌビスにお前はけされるべきだったんだあああああああ!!!!!ブラック!!!インパクトオオオオオ!!!」

叫ぶと同時に黒い球体がビームのように放たれる

避けようとしたがはっと気づきそれを賭は受け止める

「ぐううううううう!!!!」

空中で踏ん張りながらそれを止め続ける

「ははははははは!!!!そうだよな!!!そうだよな!!!!避けたらお前が希望がどうとか望んでる人々が沢山死んじまうもんなあああああ!!!!」

そう、賭の後ろにはまだアヌビスによって気絶させられた人々が倒れているのだ

今もしこの技を避けていたらと思うとぞっとする

この威力一瞬でビッグサイト前が消える威力だ

だがいつまでもそれを耐えられるわけじゃない

唸りながら望の技を受け止め続ける

「いつまでもつかなあああああああああ!!!」

望が出力を上げる

どんどん賭が押されていると

「夢見間かけるうううううううう!!!!」

とどこからか声が聞こえすると望を捕まえる姿が見えた

「なっ!?お前は!!!?」

望が驚きビームを止める

ビームが消え賭が望を見るとそこには望を押さえつけるアヌビスが居た

「アヌビス!お前なにして!!!」

驚いて声をかけると

「うっせええ!!!やられっぱなしじゃしゃくなんだよ!!!それにお前を倒すのもこの世界を破壊すんのも俺らなんだよ!!!わかったらさっさとやりやがれ!!!!下でくるくる回ってるカードもう準備できてんだろ」

アヌビスがこちらを見ながら言う

それを見て賭はうなずく

「なら・・さっさとやっちまえ!あっそれと下でワーギャー騒いでるお前の仲間から伝言だ、頭に血が上ってたみたいだからなてめぇ、威力を調節しないとここらが消し炭になるから気をつけろだとよ!!!」

それを聞き下を見ると4人がこちらを向いていた

そして天照を見ると真剣な眼差しでこちらを見ていた

それを見てふ~と息を吐き構えると下で回っていたカードが飛んできて、剣の周りをカードが回りだした

「アヌビス!!!」

賭がアヌビスに声をかけるとフンっと鼻息を鳴らしさっさとやれという顔をする

「くそお!!!はなせ!!!死にぞこないが!!!はなせ!!!」

暴れながら望はアヌビスに攻撃をするがアヌビスは血を吐きながらも離さない

「四神召喚!!!!天空を駆けるすべての力よ!世界を駆けて我の前に力を指し示せ!!!!こっからは!!オリジナルだ!!!想像の元かの者をこの世界から排除せよ!!!アーサー!!!歌歩!!!拳!!!沖田!!!!!」

そう唱えるとカードの中から「はい!!!想像主!!!」と声が聞こえた

「行くぜ!!!!!!イマジネーションアロオオオオオオオオ!!!!」

そうして賭が放つとカードが望に向かって飛んでいく

するとカードの中から青竜・朱雀・玄武・白虎に乗った4人が出て来た

「「「「はあああああああああああ!!!!!!」」」」

虹色の光になり天空を駆けて望に当たる

「ぐおおおおおおお!!!おのれ!!!!これで・・これで終わったと思うなよ!!!本体が!!!本体がいつか・・・おまえらおおおおお!!!!」

そう言いながら虹色の光に包まれて消滅していった

望が消えた空は雲一つない綺麗な青空が広がった

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