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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第三章 激戦の最終日
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第42 反転したカード

データアクセス、その声と共に望の周りを薄いブルーの球体が包み込む

光から出て来た男を桜と光は見る

男は白い仮面に白いマント、洋服は白いタキシードと面妖な格好をしている


アヌビスにとどめをさそうとしていた望も腕を止めアヌビスを見ていた目線をこちら側に向き直しふむっと自分を包み込む薄い壁を観察する

スッと手でその壁を触ろうとするとバチッという音と共に手が少し弾かれた

「それに触るのはおすすめしないよ」

男は手をかざしながら言う

すると仮面の男の手から青白い光が見える


その中に数字のようなものが浮き上がっている

20・・30・・・50と徐々に数字が上昇している

それを見て望は訝しんで男をみた

全体的に怪しさしか纏ってない男を桜も光も横から見ていると「大丈夫だから」と優しい声で男が喋った

こちらを見てこちらに片腕を向ける

光はサッと構えたが桜がそれを静止した

光が驚いていると桜は光を見てニコッと笑い

「大丈夫みたい・・この人から悪い気配みたいなのは感じられないから・・」

と話しかけていると男の手が光を放ち始め

「我が力によりカノ者たちを癒したまえデータリペア」

そう言うと桜と光の身体を緑色の粒子が包み込んでいく


すると、先ほど戦った傷が消えていく

体力も回復していくのを感じる

桜は手を何回も開いたり閉じたりを繰り返し間隔を確かめる

光もそれを見て腕を振ってみたりと自分の身体に異常がないか確かめる

2人して顔を見合わせる

「体力が戻ってる・・・身体も傷もなくなっていく・・」

「桜さんそれだけじゃありませんよ・・むしろこれは」

「ええ・・力がみなぎってくる」

2人は確かめ合いを終えて仮面の男を見る

回復を確認し男が手をかざすのをやめると緑の光の粒子が消えた

男は今度は空中で手をスライドさせる

すると空中に黒い窓みたいなものが現れた

男は指でその黒い窓をトントンと触って携帯をいじるように操作して画面を何回か触ったのち手を止めて少し考え込む

「ふむ・・身体の回復は確認・・能力設定・・・まだ半覚醒か・・データリペアによる副作用などは見られないな・・ただ少しレベルを上げてしまったか・・まぁ許容範囲ってことであの人も許してくれるだろう・・」

ぶつぶつと何か言っているのはわかるがよく聞き取れない

半覚醒?レベル??あの人???

ぶつ切りに聞き取れたキーワードらしき言葉を桜は記憶することにした


すると遠くから声が聞こえた

「お~いもう解析は終えたかな?俺と同じ異世界からの訪問者よ・・・」

望は仁王立ちになりながらこちらに声をかけてきた

すると仮面の男は手を望に向けてかざしていた手を下した

「ああ・・終わったよ・・ほぼ何もわからなかったけどな、お前データプロテクトしっかりかけていやがるだろ?それで解析を終えたか?って聞くのは意地悪すぎないか?」

仮面の男が言うと

「まぁそう言うなって・・まさかこの世界にあの世界の住人が紛れ込んでいるなんて俺も驚いたからな、データアクセス・・この技は何回か見せてもらったからなあの世界の住人はこの技を一般的に使えたからな・・・だが驚いたのはそこじゃないがな・・・」

そう言いながら一歩ずつ望はこちらにむかって歩み始めた

「どうして・・・あの世界の住人がここに・・・いや生きているんだ?しかもお前のその力は明らかに上級免許いや神級免許のはずだ、そんな奴が何故この世界にいやがる、アニメや二次元なんて言った事に無縁だったあの世界の住人が」

仮面の男も望に向かって歩みだす

「あぁ・・確かに無縁の世界だよここは、だからこそここに来たんだいつになるかはわからないだが、必ずお前はこの世界に現れるそう言って俺を助けてくれた人がいたんだ」

「ふっ助けてくれた人か・・・奴しかおらんなこんなことができるのは」

「ご想像に任せる」

2人は10メートルくらいの位置で止まる

「賭は・・無事なんだな?」

そう仮面の男が聞くと望は笑った

「ああ・・俺がとっさに変わったからな無事だ、奴には死んでもらっちゃ困るからな計画が破たんしてしまうからな、といってもまさか・・こんなに早くこいつがこのステージまで来るなんて思っていなかったがな・・・・お前ら・・何しやがった??」

望が睨みつけると仮面の男は望に腕をあげ手のひらを向ける

「さあな・・自分で考えてみろ!!!奴を貫け!!!データジャベリン!!!」

手から槍が出てきて望に襲い掛かる

が望はそれを片手で止めた

「ふん!いいだろう!!ならいい・・倒して吐かせるまでだ!じゃあこれを使わせてもらうか」

そういいポケットから黒いカードを取り出した

「なっ!?そのカードは!!だめ!!!使っちゃ!!天照様が使っちゃいけないって言っていた!」

光が大声で叫んだ

すると望がこちらに目線を向けてきた

その凍りつくような目にビクッと光がなる

凄い重圧を感じる先程とは違う事を桜も感じた

「天照???何故お前がその名前を???お前ら・・・神々の関係者か?ただの一般の小娘共と思っていたが・・なるほどそやつが回復させたのには合点がいくか、しかし・・・俺はお前らを知らない・・なんだ?どの世界でも神々に関係した奴は一人残らず破壊したはずだ・・だが俺はお前らに見覚えがない・・なぜだ?」

そう言いながら桜と光を訝しげに見る


一気に重圧が伸し掛かり潰されそうになる意識を2人は保ち続けた

1秒がまるで数時間にすら感じるそう思えるほどだった

意識が少し朦朧とし始めた時

望が目線を外すとすぐに重圧から解放された

「まぁいい・・お前らのような小娘共捨て置いても問題はない・・・今はこやつだ、のう仮面の男」

そう言い仮面の男に目線を戻す

「小娘共か・・後で後悔しない様に・・さて!!おしゃべりはここまでです・・賭の身体返させて頂きますよ!!!」

そういい手を空に掲げる

「データ招来!!!風よ!!!光よ!!!我に力を貸したまえウィンドシャイン!!!」

仮面の男がそう唱えると風が渦を巻いて光を吸収し光の竜巻が望を襲う

すると望はそれを黒いカードで防いだ

「その程度の攻撃造作もないわ、でわこちらも行かせてもらう」

そういい黒いカードを掲げる

「闇に渦巻く幾多の思考よ我にひれ伏し我に力を与えよ!!ダークリライズ!!!」

するとカードから黒い光が放たれ望を包み込む

その時桜と光の端末が鳴り響いた

朦朧としていた意識を少し回復させた桜がとる

「桜!!光!!大丈夫か!?すまない回線がおかしくなって途中で切れてしまった!こちらで異常な数値を観測している!!何が起こっている!!!」

天照が端末越しに話しかけてくる

「すみません・・・賭くんを乗っ取った奴が黒くなったカードを使いました・・・」

「なんだって!!?ならこの数値も計器の異常ではないことはたしかだ・・・それとは別だが・・近くに異様な気配も感知している・・・」


すると端末の後ろで声が聞こえた

「天照様!!!モニター回復します!!!あとデータ照合確認!!!これは!!!?」

「なっ!?このデータ間違いはないのか!?」

「間違いありません!!あの力はサタン!!!魔王サタンのものです!!!」

「くっいきなりサタンか・・すまない・・・君たちには何故黒くなったカードを使うなって言ったかを説明していなかったね、あれは本来神化つまり賭くんの想像の力を使って私や他の神の力をダウンロードできる仕様になっているんだ!!だが!!今回一発本番で使ったために周りの邪気や報われない思いなどを取り込んでしまったんだ・・本来ならすぐに消えるはずなんだが私も二日間戦った為に回復できなかったんだ・・そして・・今君たちの目の前で賭くんの身体を乗っ取った奴が行った事は・・」

天照の説明を聞きながら見ていると黒い光の中からガチャっと音が聞こえてきた

そして望が黒い光の中から現れた

「奴が行ったのは・・・闇との結合つまり闇の力を持つ者を身体に取り込めるダークリアライズ奴は今魔王サタンの力を手に入れたんだ」

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