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二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第一章 世界はコミックマーケットから
3/96

第2 戦場(コミケ)へ向かう

深夜3時まだ人々が寝静まってる中一つの部屋でアラームが鳴り響く

(ダダダーン!!♪ダダダーン♪)


賭はすぐにアラームを止めまたすぐに二度寝を始める

まぁ学生ならみんな何回かは経験するであろう二度寝、どんな楽しみなことがあっても絶対人間1回はした事があるであろう行為の一つである。

普通ならこの後ずっと寝てしまい約束の時間などに遅れてしまうことがたたある。

だが今回はコミケという戦場に行くのだからぬかりなく15分後にまたアラームが部屋で鳴り響く

(ダダダーン!!♪ダダダーン!!!♪)


その音に賭は重い体を起こしアラームを止めて座り込む

近くの時計をちらりと見ると時間は深夜3時15分予想していた通りの時間に目を覚ますことができたのだ。


「ん~~~~~~~っ」


声とともに伸びをし少しずつ体を目覚めさせていき朝の日課になっている軽い柔軟運動をしてから立ち上がった。

机に置いておいたスケジュールの紙に目をやると




「コミケ朝のスケジュール表」

1、朝起きたらその場で軽い柔軟をし目を覚まさせる。

2、柔軟が終わったら洗顔をし、歯磨きをする。

3、朝食のパンを食べる

4、着替えをし部屋の戸締りをしっかりする。

5、忘れ物がないかしっかり確認できたらいざ戦場へ!!!




俺に合わせてくれたスケジュールなんだろうなと思いながらそつなくスケジュール通りに動き終わらせた。


「えっと・・・キャリーバックの中身もよし、財布もお札はできるだけ千円札にしてるし、小銭も500円にしてあるな、あとは特に入れ忘れたものとかもなし!よしじゃあ向かうか!」


スマホをチラッとみると現在深夜4時15分少し遅くなったが予定内だった。

部屋の電気を消し誰もいない部屋に向かって小さく「いってきます」とつぶやき部屋を出て扉を閉め鍵を閉めた。

まだ外は暗く近所の方も寝ているであろう中部屋を後にした。

しばらくキャリーを引きながらゴロゴロ音を立てながら歩いていると風がとても気持ちよく吹いており中々ない深夜の体験をし、なんだか気持ちが高ぶって走り始めていた。



頭の中ではアニメで流れてくる冒険の曲が鳴り響き、自分の想像で一緒に走ってくれるアニメのキャラ達を思い描きながら走る。

自分の日課みたいなもので、この想像力のおかげでいつでもどこでも楽しんで歩いていられるある意味、かけるにとって誇らしい才能の一つであろう。


そうして池袋の駅に向かってる中、自分と同じようにキャリーを引いて歩く人達を数名見た。

中には人形を沢山つけたカバンを持ってる人や、アニメのTシャツを着てる人もいたのですぐに自分と同じ目的地に向かってるんだと察しがついた。


「やっぱコミケってのは相当すごいんだな、こんな時間なのに駅に向かう人が結構いるんだな」


少し感心しつつ同じ方向へと向かう。

池袋駅に着くといつも人がごった返してる駅内は静まりかえっていた。

なんか不思議に感じた、普段はあんなに人が沢山いるのにやはり静かな時間もあるんだなと。

かけるは想像した。

(アニメだったらこういうとこでなんかキャラたちが戦ってるんだろうな)と

自分が好きなキャラクターを想像し違うアニメのキャラと戦ってるのを考えながら歩き有楽町線へ向かった。


駅のホームを見ると先ほどの場所と違いコミケに行く人なのであろう人たちが沢山いた。

皆それぞれスマホをいじったり小説を読んだりして電車を待っていた。


すると電車がやってきた、時計を見ると5時を指していたどうやら時間通りにきたようだ。


「予定通りに進んでるみたいだな」とボソッとつぶやき電車に乗り込んだ。

始発ということもあり座ることができたがそれでも沢山の人が乗ってきた、こんな早い時間だっていうのに不思議な感覚だった。


駅に着くごとに人がどんどん増えていき、最初の目的地新木場に着く頃にはもう電車内は満員になっていた。


「あいつが言ってたの本当だな・・・これじゃ朝始発に乗り遅れたら戦争に負けるのと一緒だな」


そう考えてると駅に着く寸前電車内の雰囲気が変わったのを感じた。

そして駅に着くと乗ってる人の顔つきが変わり皆ドアが開くのと同時に走り出した。


「くっ出遅れた!!」


電車内の人に押しつぶされながらかけるも走り出した。

新木場りんかい線の出入り口はもう地獄絵図だった、皆我先にと押し合い走る。


駅員さんがマイクを使い「走らないでくださ~い!!押さないで下さ~い!東京ビックサイトは逃げません!!押さないで下さ~い」


などと注意していたが皆もう始発に乗り遅れてたまるものかと走っていた。


なんとか押し合いに勝ちりんかい線始発に乗ることができたが電車内は第2の地獄絵図になっていた。

満員電車状態になり詰め込まれてるのだからたまったものではないのだ。

そして国際展示場前に電車が到着し電車のドアが開くと更に地獄絵図であった。

駅ホームは電車から出てきた人であふれまさに本物の地獄絵図になりこれを制したものが始発ダッシュと呼ばれる一番手になれるのだ。


「これ・・1番に出れる人どんな魔法使ってるんだよ」


心で思いながら急いで駅を出てビックサイト前にいくとすでに500人いやもっといるであろう人々が並び座っていたのだから圧倒された。


「これが・・・世界でも名高い東京ビックサイトで行われる夏コミの朝なのか・・・・こんなに沢山の人が並んでるの初めて見た」


とつぶやきながら時間を見ると朝6時・・まるで夢を見ているようで感動しながら皆と一緒に並ぶ。


「ここから楽しい一日が始まるんだ」とかけるは胸を期待にふくまらせていた。


ビックサイトに不穏な影が近づいているとも知らずに・・・・・



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