表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二次元の力はこの手の中に!!!  作者: 神咲 勇気
第二章 二日目の激動
25/96

第24 意外な出現

自分の横に現れた人物それは・・・・


「よぉ!!賭!何してんだよこんな所に座り込んで、そしてお茶に煎餅ってさ俺の言うこと聞いて入れるとこまでそのまんまなんてさ、まぁだから教えられたんだが・・・・どうした??じろじろ見たりして」


流暢に喋るその人物は、大学の同級生の水鳥 優だった。

一日目朝会ったきりの彼が二日目のコミケにも来ていることは知っていたが、なぜこんな所に居るんだろうとじーっと全身をくまなく見てしまう。


「なんだよ、まるでお化けを見たようにしやがって言っとくけどちゃんとお前の友達、水鳥優だからな!ほら!足もある!!!」

そう言って足をパンパンと叩いてみせた。


「あっうんごめん!いきなり現れたからさ、びっくりしちゃってさ」


確かに驚いたのは事実なんだけれど、何か忘れているような気がしてならない・・・というか考えるのがめんどくさくなってる、やる気もでなくて力もでない

この結界のせいだってことはなんとなく身体でわかっているのだが、どうしようもできない

とりあえずお茶をゆっくり飲み始める


「お前・・・すげぇなんか落ち着いてるな、ん???なんだ?この壁・・・・」


じろじろと自分の周りの結界を見る

「なるほどな・・・思考と力を奪う結界か・・・なかなかな物使うやつがいるもんだな・・どれどれ・・」


そう言うと結界を触り始めた

そんな優を見ながら煎餅を食べていると優が何かを発見したようだ


「おっあったあった!!こことこことここか!」


三点を触り持っていたペンのようなもので印をつけた


「なにするの優?というか何もしないでいいよ~ほら!一緒に煎餅でも食べようよ~」


煎餅を差し出すと優は首をふった


「煎餅なら後で一緒に食べてやるから、とりあえずそこから出てきてくれよ、話はそれからしてやるからさ」

そう言って印をつけた三点を触りながら何かを唱え始めた


空間拒絶解除くうかんきょぜつかいじょ思考遮断機能解除しこうしゃだんきのうかいじょ結界機能解除けっかいきのうかいじょ、よし!!!開け!!!扉よ!!!我が友を救わん為に!!!ゲートオープン!!!」


そして、結界を叩くとパリーンという音と共にネクタルが作った結界はいとも簡単に消え去ったのだ

すると、身体に力も思考力も戻ってきて立ち上がることができた


手をグーパーして何回か反応を確認すると同時に、今まで目の前でおこっていた戦いの現状を確認する

そして、隣を確認すると優が立っているのを確認した


「優・・・とりあえずまずはお礼だな!ありがとう!結界から出してくれて、で!!!なんでお前いるの?というかなんなんだ?あの能力は!!」


問いただす様に迫ると


「ちょっちょっと待て!!!今説明してやるから!!!その前に!」


そう言って!指をパチンと鳴らすと

急にさっきまで爆風やらなんやら荒れていた防災公園一帯が静かになった

それだけではない、風や鳥、すべてが止まっているのだ、そして振り返って戦っている四人の場所を見るとさっき遠目で見えた技がぶつかり合う寸前で止まっていた


驚いていると優が背中をポンポンと叩いてきた

優を見ると驚いただろうっと言わんばかりのドヤ顔をしていて、思わずため息をついた


「えっ!!?なんでそこでため息つくの!?そこ驚くとこじゃない!?」


「いや・・もう僕を結界から出した時点で結構驚いていたから・・というかこんな事ができるんなら初めっからやって助けにきたらよかったのにとちょっと呆れてしまってさ」


そう、確かにこんな時間をすべて止めてしまう事ができるのならもっと早く何とかできたはずなのだから出てきてほしかった

そしたら、もっとはやくあの今止まってる四人を止められたかもしれないのにと思ってしまった


自分の反応に少しガッカリして目の前で優がいじけ始めた


「いいですよいいですよ・・どうせ俺の能力なんて賭は興味ないんだ・・どうせ俺なんて脇役だよ・・」

などなど言っている


またため息をつきそうになったが堪えて優に問いかけた


「充分驚いたよ、だから機嫌直してくれよ!じゃないと何が起こってるのかわからないんだからさ!なっ僕この能力興味あるな~」


おだてるように言うと優もどうやら少し機嫌を直したようで立ち上がって仁王立ちをする


「そうだろう!そうだろう!!気になるだろう!!アニメ好きなお前からしたらこの能力は興味をそそられるだろ!いいだろう!教えてやる、まずはこの時間を止めているのは俺の力ではないって事だけは言っとくな!で!結界を破ったのが俺の能力「データアクセス」触った物にマーキングをして情報を引き出すまたは解除などする力だ」


そう言って凄いだろうと言わんばかりに胸をはる

なるほど・・・優の能力はデータアクセス、今の話からすると結界の構成してるデータを読み取ってその情報をまとめ上げそして出してくれたというわけだろう


頭で話してくれた事を瞬時に入れていく、さっき結界のせいで滞っていた思考も今はサクサク回っていつもより回ってるくらいだ

そこでやっぱ気になったのは、時間を止める能力についてだった


「優、この時間を止めてるのはお前の能力じゃないって言っていたけど・・じゃあ一体誰の能力なんだ??さっき指を鳴らしたのは何かの合図だったわけか?」


そう言うと優は手で拍手をした


「正解正解!いや~結界破るのと同時にお前の思考能力も上げといたから理解が早くて助かる、そう!さっきのは合図だ!!多分そろそろ来ると思うぜ!」


そう言うと優の腕の時計のようなものが鳴った


「おっ来た来た!でわ!!紹介しよう!!!この時間を止めた張本人!「マーリン」様のご登場だ!!!」


腕にはめた時計のようなものを押してそう叫んだ

ん??今マーリンって言った?そう言ったよね???マーリンってえっ?

そう戸惑っている内に光と共に目に前に誰か現れた

それと同時に



「いった!!!」



ものすごい音を立てて目の前に倒れた

光がはれ目の前をよく見ると、そこにはピンクのツインテールで水色のローブをつけた女性が大の字になって倒れていた

・・・えっこの人がマーリン??そう思いながら優を見ると優はあちゃあと上を向きながら顔を押さえていた

しばらくすると、目の前の女性が立ち上がりローブについているホコリを払い何事もなかったように叫ぶ


「我が名はマーリン!!!時空の支配者!時をちゅべ」


大事な名乗りだったのだろうが、思いっきり舌を噛んで悶絶している

またしばらくして、こちらに向き直り


「我が名はマーリン!!!時空の支配者!時をすべる唯一にして絶対最強の守護者!!」

今度はしっかりと言えたらしく何事もなかったように堂々としてるが


「マーリンさま~何回も失敗してるのにそこまで堂々とできないですよ~」


優が茶化す様に言うとマーリンは優をキッと睨みつけて


「ううう!!!もとわといえばお前が悪いではないか!!!アクセスする場所はしっかり固定して出せといっているだろう!!!なのに毎回毎回!!なんで私が転ぶようにしているのだ!!!」


すごい剣幕で怒っているが優はニヤニヤしながら答えた


「いやぁ~あまりにもマーリン様が可愛いもんでついちょっとイタズラしてしまいたくなるんですよ、それに噛んだのはご自分のせいなんだから俺のせいにしないでください!」


そう言うとマーリンと名乗るその女の子は口を膨らませ


「うるさい!うるさい!!うるさ~~い!!あれはワザとだし!!!ちょっとかわいく見せるためにわざとやっているだけだし!!ふんっだ!!!」

と少しすねてしまった


その様子を見ながら思った事

こいつら・・バカップルにしかみえねえええええええええと、むしろすね方まで似てるとか、一体なんなんだよ!とツッコミをいれたくなる

しかいそう考えながらも、神子さんに言われていた情報「敵のボスは・・・マーリンだ」と言われていたのをしっかり覚えていたのでカードに手を当て一応警戒しているが・・

目の前でこんなバカップルみたいな事をされてると・・この人がボス?と疑ってしまう

考えてるとマーリンと名乗る女性が近づいてきた


「貴様が・・夢見間賭か、優から聞いていた通り中々のかっこよさじゃないか、本当にアニメ好きな奴かも疑いたくなるがまぁそれは良い・・目を見たらほぼお前の情報は読み取れたからな、天界のやつらそれに天照めやっぱり勘違いしてしまっておるのか馬鹿どもが」

と僕の目を見るやいなやそう言い肩をポンと叩いた


「警戒をするな、私はお前らの味方だ!もちろん優もだ、だから安心してそのカードから手を離してくれ、今はここにいる三人以外は止まっているのだからな」


そう優しく言われ警戒していた気持ちがするりと抜けていきカードから手を放した

それを見てマーリンは安心したように手を前にだし


「まずは改めて私の名はマーリンだよろしくだ!夢見間賭よ」

そう言われ自分も手を前にだし


「こちらこそ・・えっとマーリン様?」


握手をするとマーリンは「様はつけなくていい普通にマーリンと呼べばいい」

可愛い笑顔でクスクスと笑ってくれた

すると後ろから


「あっじゃあ!!!俺も呼び捨てさせてくださいよ!!!」


と優が言うとマーリンは「お前はダメだ!!」とバッサリ切り捨て優はしょぼくれた

それを見ながら苦笑いを浮かべているとマーリンが話を続けた


「さて!賭よ、まずもう一度言っとくが私はお前らの味方なんだがどうやら天界の奴らは勘違いしておるようでな、そのせいで今このように時空のはざまを作ってしか会う事ができないのだ、どうやら奴らは心見が封印されていた場所で見つけた私の杖の切れ端で私をボスと決めつけているようだが間違いなのだ」


確かに神子さんはそういっていた、心見が封印されていた場所にマーリンの杖のかけらが見つかったと・・それで天界はマーリンが敵のボスと判断をしたというものだった・・・

だが、今目の前に味方だと言っているマーリンから話を聞いたらよくよく考えたらおかしい事である

そんなに都合よく敵が断定できる物が落ちているだろうか?

むしろ時を止めることができるマーリンがそのような物をおとすだろうか?

そう話を聞きながら考えてると

マーリンが僕の目を見て言った


「うん!その通りだよ君が今考えた通り、時を止められる私がそんな失態をするわけがないんだよ!だが、天界は杖の切れ端を見つけ犯人を私とした・・アニメとか詳しいならもうこの展開はわかるんじゃないかな?」


目で自分の考えを読み取られるというのはなんか不思議だが、そのマーリンの問いにはすぐに答えた


「誰かにはめられた・・そしてもしかしたら敵が天界の内部にも居る可能性があると・・いいたいんですね?」


そういうとマーリンは指をパチンと鳴らし


「ビンゴ!正解だよ!!賭くん理解が早くて助かる」


嬉しそうに答えたすると優が前に出てきて


「そういうわけだ、だからお前を助けるのも今あの四人が同時に技を撃ちあう瞬間しかなかったってわけだ、強大な力は一瞬だが空間に膨大なジャミングがかかる、天界にばれない様にマーリン・・様を呼ぶためにはすぐ助けることはできなかったわけだ」

とすまなそうに言った


なるほど・・確かに天界に敵のスパイやら工作員がいるとしたら秘密裏にやらないとマーリンがやられてしまう

敵がマーリンを脅威だと認識し、こちらと手を組ませないために邪魔をするために情報操作をしたとするならしかたがなかったのだろう

しかし、よくあのタイミングで四人が大技を同時にぶつけあうのがわかったのか不思議であったがマーリンがまた目を見て答えた


「なぜ四人が同時攻撃するのがわかったか疑問に思っているようだね・・それはだね」


マーリンが得意気に言おうとしたら


「あの人たちがあの場であの技を繰り出すのは、未来予想書に書かれていたからさ!マーリン様が書きためているあらゆる時空、あらゆる空間を予測した書物!!その数10億冊以上!!!それの中に書いていたんだよ!だから、わかったってわけだ!」


優が横から言うとマーリンはすごいスピードで優に近づき


「おしゃべりな口はこれか!!!この口か!!!私の大事な見せ場とも言うべき所を!!!このおぉ!!」


優を羽交い絞めにしたり口をひっぱたりする


「暴力反対!!!いでえええってマーリン様!!!早くしないとそろそろ時間が!!」

そう言うとマーリンはハッした


「そうだった!!!ええいお前のせいでもう時間がないではないか!!!しかたない!!賭!お前の携帯端末をよこせ!!」


なんのこっちゃと思いながらも慌てて差し出す


「ん??天照のやつのアプリもあるのか・・まぁばれない様にしとくから大丈夫だろう・・」


そう言うと端末に何かを埋め込んだ

見るとピンクのリボン型アプリが入れられていた


「これでお前は時空干渉を受けなくなる念の為だが、奴らは私の邪魔をするということは何かしらあるはずだからなやっといて損はないだろう、もしなんかわかった場合は優を通しとて連絡する、それと私と会った事は内緒にな敵にすぐばれてしまう可能性がある、もちろん天照や仲間にも言うなわかったな?」


顔を接近して言われて少しドキッとしながら頷く


今度は優の方を向き

「優お前にはこの鍵を渡しておく」

と金の鍵・銀の鍵・銅の鍵を渡した


「これの説明はお前にやった能力データアクセスでわかるはずだ!!ではな!!優そして賭よ!!私も頑張るのでお前らも頑張れ」


と空間に消えようとする寸前で止まり

くるっと身を翻し目の前に来ると

「これは私を信じて受け入れてくれたご褒美だ受け取るがいい」

そういいおでこにキスをされた


マーリンは恥ずかしそうにしながら手を振りながら空間に消えていった

その現場をみた優は

「なんで・・・なんでお前ばかり・・・」

としばし歯ぎしりしていたがすぐに立ち直り


「まぁそういうわけだ!まだいろいろ話さなきゃならないことがあるが、時間がないからなお前はすぐに変身してあの四人を止めろ、俺はこの場の能力を解除と同時にいなくなるからな!!」


そう言うと手を上にあげ

「じゃあ!!!また後でな!!!」


「あああ!!!あとで事情はなせよな!!」


「お前もな!!!」


そういいお互い手をパシンと合わせた後態勢にはいる

深呼吸をしてカードを構え唱える


「我、夢見間 賭が願う!!!夢の間!!夢見る間!!!ひとときの瞬間我に力を!!!世界を守る!二次元を守る力を貸したまえ!!!永遠の想像インフィニティイマジネーションダウンロード!!!」


言い終わったと同時に優が指を鳴らし

パチイイインという音が空間に響いたのだった





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ