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プロローグ はじまりは・・・
あれ・・・・僕・・・・
流れゆく赤い液体・・・・
鉄のような匂いがする・・・
そばを見ると壊れている車
鳴り響く救急車のサイレン・・・・
あぁ・・・僕ひかれそうな男の人助けて車にひかれちゃったんだ・・・・・
周りで叫ぶ声・・・
写真を携帯で撮る人たち・・・・
これ・・沢山の人たちに見られてるんだ・・・
力がでない。赤い血が流れていくのをだだ見てるだけ・・・
救急車に乗せられ運ばれる身体
病院についたのか医者らしき人が叫んでいる
「出血が酷い・・・輸血だ!!輸血を早く!!」
もうダメなのかな・・・まだ見たいアニメとかマンガとか沢山あったのにな・・・
って死にそうになってるのに・・・何考えてるんだろう僕
「血が!!血が止まらない!!!輸血を早く!!」
もうそんなに怒鳴らないで・・・もうダメなんでしょ・・・
きっと自分の運命はここまでだったんだよね・・・・
あぁ・・・短い人生だったな・・・
「先生!!輸血届きました!!!ただ・・」
輸血・・
あぁ・・・もう大丈夫・・・僕助かるんだ・・・
理解した瞬間に意識が消えていく・・・
これが自分のはじまりになるとも知らずに・・・