あやふやな事と明白な事
この宇宙には、様々な異世界が存在する。そのうちの1つの異世界をルーネは、ぶち壊した。その原因 は、俺が魔女狩りの者たちによって殺されたからだった。
町の中心で十字架に縛りつけられ火あぶりにされたのを覚えている。そんな俺を見てルーネは発狂していたのも覚えている。そして燃え上がる火とともに俺の意識は消えていった事も覚えている。
気が付けば俺は生きかえっていた。だがさっきまで俺がいた町は、家が燃え、道には無数の町人の死体があった。俺の向こうには、まだ生きている人間を殺そうとしているガーゴイルなどの魔物。そして、魔物を召喚して人を襲うように指示をしているルーネの姿があった。その時のルーネの姿は、銀色の髪がピンク色に、背中と下半身からは悪魔の羽と尻尾がはえていた。そのルーネの姿を見ていた俺は後ろにちかずいてきた影にきずかず、
「このバケモノ兄妹が!」
そんな声が聞こえた後、後頭部に一撃をくらい倒れていった。
そこからは、記憶がない。朝起きたらもう別の異世界のウルス村にきていた。わけのわからないあやふやのまま一年間過ごしてきたが今はとても明白な事がある。それは、
「金が・・・・ない。」
「どゆこと?おにいちゃん。」