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究極の選択

作者: うんたん
掲載日:2015/07/13

今、俺は駅のホームにいる。そして、目の前にはバナナとイチゴとブドウが置かれている。

…とりあえず状況を整理しよう。

つい先程、俺の目の前でこけた老婆の手さげ袋の中身を拾うのを手伝うと、この三つの果物を差し出され、どれか一つを選べと言われたのだ。

えーっと、はい?

え、何?やっぱどれか一つお礼として貰えるとかそういうやつ?

つかなんでこんなにギャラリーいんだよ、群衆の中3つの果物の中から1つをを選ぶ…冷静になっても意味がわからんぞこれ。

とりあえず好物のイチゴをとろうとすると、老婆が言った

「そうそう、この3つの果物は特殊でな、食べたものにそれぞれ違った恩恵をさずけるんじゃ。イチゴは髭剃りが上手くなり、ブドウは爪切りが上手くなり、バナナは歯磨きが上手くなるといった具合にな。一つしかやらんからよーくえらべよ?」

「そういう事は早く言いましょうね!」

つーかなんだよその能力ぶっちゃけどれもいらねー。

ただ1つ選べって言われると…言われると…

くそ、何をこんなに真面目に悩んでるんだ俺は。

どれもどうせいらない能力なんだ。

さっさと選んじゃえよ。

でもどうせ貰えるなら少しでも役に立ちそうなのを…

まず爪切り。

なんだよ爪切り上手くなるって。

意味わかんないよ。

綺麗な形に切れるとかか?うわいらねぇ…

次に歯磨き。

これはまあ実用的といえば実用的か。でも歯磨き上手いってなんか気持ち悪いしなぁ

うーん

そんで髭剃り。

まだそこまで必要じゃないけど将来を考えるとやっぱりこれかな。

結果的に取るのはイチゴで良かったわけか。

イチゴに手を伸ばし、触れる直前で止めた。

待てよ…これ、髭あんま生えなかったらなんも意味無くね…?

あっぶねーイチゴとっちゃうとこだったわ!

なら歯磨きか?爪切りか?いや、やっぱり歯磨きか?

「う〜〜〜〜〜〜〜」




「なんじゃこりゃ!!!!!」

バッと伏せていた顔を上げ叫んだ。

あ、あれ?どこだここ。

教室?

さっきまで駅のホームで…

周りを見渡すと、クラスの全員がこっちを向き笑いをこらえていた。

そうだ。思い出した。

今は数学の授業中だったのだ。

教卓で、先生がニッコリと微笑みかけるのが見えた。

「後で2時間説教と3時間正座どちらがいい?」

「鬼か!」










人生は選択の連続である

byシェイクスピア

どうも、まさかこんな形で4作目を書くとは思ってませんでした。

深夜テンションってこわい。

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2015/07/13 08:00 退会済み
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