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短編の本棚

たこ刺しさんと、アラカブさん

作者: 九藤 朋

たこ刺しさんと、アラカブの煮つけさんが、お行儀よくテーブルに並んでいました。


彼らは、これから美味しく食べられる運命にあります。


たこ刺しさん「照りっとしたいいツヤですね、カブさん」


アラカブさん「いやいや、そちらこそ、新鮮なお顔していらっしゃる」


たこ刺しさん「私たち、とっても新鮮ですものね」


アラカブさん「そうですよ、たっさん。新鮮な内に、召し上がられたいものですよね、やはり」


たこ刺しさん「幸福そうな顔でほおばられると、私たちも幸福ですものね」


アラカブさん「そうですよ、たっさん。それこそが、我々の、存在意義ではあーりませんかあ☆」


たこ刺しさん「そうですよね、うふふ」


アラカブさん「あ、皆さんがおいでですよ。お喋りはこのくらいにしましょう」


たこ刺しさん「はい。私たちがお喋りしてたら、皆さん、どうにも食べにくいでしょうから」


アラカブさん「いや、美味しく食べて欲しいですしね」


たこ刺しさん「そうです、それこそが私たちのお仕事ですもの。ではごきげんよう、カブさん」


アラカブさん「ごきげんよう、たっさん。また胃袋でお会いしましょう」


たこ刺しさん「ええ、また、胃袋でお喋りしましょうね」


挿絵(By みてみん)






美味しかったです、ごちそうさま。

今頃、胃袋で再会してるかな?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 初々しい二人の会話が微笑ましかったです☆やっぱり新鮮が一番!朋さんの楽しそうな晩餐が、目に浮かびます。 [一言] 冷酒さん(吟醸)「わたしもひんやり冷えてますよー。今度はお仲間に入れて下さ…
[良い点] とってもかわいかったです! [一言] なんだか、すごく朋さんらしい作品で、とっても和みました(,,•д•,,) 胃袋で再会しておしゃべりしてるといいですね!
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