主人公は夢を見つけた
~主人公は前後不覚なのでゴースside~
初めましてゴースだ。今は艦橋に向かっている。
それはまあいいんだがさっきからセゴビアの息子の様子が気になってしかたがない!
「おい、セゴビアお前の息子やっぱりなんかおかしいぞ!?」
「いつものことだよ、ユキタカが変なのは。誰に似たのかね?」
どう考えてもお前だ。自覚はないのか?
「目のハイライトを消してブツブツなんかつぶやき始めるのが
いつものことだったら結構ヤバいぞ。」
黄色い救急車が必要なぐらいにはな
「ん~いつもより激しい気がするけど時間が経てば治るんじゃないか?」
「お前本当に親か…」
(いや昔からこいつこんないい加減な奴だった気がするな…)
「つうか何が原因だ?俺なんか言ったか?」
もしそうだったら罪悪感がヤバいぞ
「なんだろうね、でもこいつ勝手に自分の頭の中で想像してそれが外れると
勝手に落ち込むこと結構あるからそんな感じじゃないの?」
「ならば自分で作ればいいんだ!!フハハハハハ!!」
おい!?なんか今度は叫びだしたぞ!
~主人公復活~
どうも復活した主人公です。
ないのなら作ればいいのだよワトソン君!
そんな簡単な事に気づかないとは。不覚としかいいようがないな。
「どうしたのですか?父上、ゴースさんそんなギョッとした目で?」
まるで僕がかわいそうな人みたいじゃないですか?
「い、いやいいよすっきりした顔だね。なんか良い事有ったかい?」
(もう突っ込むのはやめておこうかな?)
「それよりも二人とも、そろそろ艦橋に着くぞ。」
(蛙の子は蛙という奴をここまで体現するのは珍しいな…)
艦橋キター!どんな感じなんだ?つうかいつの間に戦艦の中に入って
たんだ僕?!記憶がトンデいるけど
そんなことより我が大望をなすための情報収集をせねば
「ゴースさん、なんで主砲にはレーザーが使用されないのですか?」
目視からの回避は不可能だからね。
「そうだな、やっぱり出力不足が一番の原因か?聞いたところだと
今最大出力の固体レーザーの出力は10の35乗ワットぐらいだったかな?
そんなんじゃ装甲を融かしきれないさ。」
な、なに!~?10の35乗ワットなんて前世での最高出力を余裕でぶち抜いているじゃん!
確かレーザー核融合炉用に開発されたゼタワットクラス(10の21乗)だぞ
末恐ろしいな…
500メガワットぐらいでは直接光を浴びなくても
空気中で乱反射した光で失明したり火傷したりするんだぞ!?
10の35乗ワットとか近くにいるだけで蒸発するんじゃね?
それでぶち抜けないとかどんな装甲してるんだよこの時代の艦は?
前途多難だ~
「おいまたお前の息子落ち込みだしたぞ!?何がいけないんだ!」
「しらないよ。」
10の35乗とか怖いわ!