この世に浪漫はなかった!
なかなか話が進みません
顔が陥没したみたいに痛いです。
この通路を行けば戦艦が見れるというのに!
ダッシュできないこの運動音痴さを初めて恨んだぞ…
「そういえばゴースさん、なんで試験航海中の新型戦艦が
こんな貧乏なでド田舎の恒星系にいらっしゃったのですか?」
「そ、それを自分で言うかい普通?貧乏なのは認めるけど。」
父上黙りなさい
「この試験航海は一定以上の長さを航行すること自体に目的が
あるから航路は艦長が勝手に決めていいんだよ。適当にそこらへんを回ろうと思っていたんだがな、
何処で聞きつけたかは知らんが突然お前の父親が連絡してきて、
自分の息子が戦艦見たがっているから立ち寄らないかと
言ってきたんだよ。ここの自然はきれいだからクルーの休養を兼ねてきたわけだ。」
ありがとう父上久しぶりに尊敬したよ!
でも誤解ですゴースさん。ここの自然は綺麗なのではなくてただ開発する
だけの財力を持っていないというだけなんです。
「なんか酷いこと言われた気がするぞ!?」
そうやっておしゃべりしていると通路の先端に着いた。
そしてそこをくぐるとソレはそこにあった。
モスグリーンを基調とする色、L字型を九十度右に回転させたようなシンプルなボディ、
そして全方位を狙うことが可能な無数の旋回砲塔、対空砲と思われる半球状の出っ張り、
それは正しく兵器であり武骨な美しさを持っていた。
「言葉も出ないって感じだね。」
「俺も初めて戦艦を見たときはこんな感じだった気がするぞ。」
「も、もっと近づくことはできますか?」
「近づくっつうか中に入れるぞ。」
いや一般人入っていいの!?最新鋭艦なんでしょ?
「いいの?ほら、機密とか?」
私の内心を代弁してくれてありがとう父上
「重要区画は基本的にロックが掛かってるからな、別にかまわんさ。」
ああ、なるほどね流石にそこまで不用心じゃないのね。
移動中ゴートさんは簡単なレクチャーをしてくれた。
「こいつは今後の皇国宇宙軍の主力戦艦として内定している艦でな、
基本コンセプトは前方への火力の集中だ。みりゃ分かると思うが前方に一度にも十二門撃てる。」
「あの半球状の突起はやっぱり対空砲なんですか?」
「ああ、まあ今時ミサイルや航宙機なんぞ使わんから事実上小型のデブリが
飛来したときの迎撃用だがな。」
なに?航宙機ないの!?じゃあ空母も?
「航宙機は使われないのですか?」
「数百年前はあったらしいがな。戦闘が高速化するにしたがってGを緩和しきれなくなった
んだよ。今そんなことをやろうとしたら
旋回しようとしただけでパイロットはペッチャンコだぞ」
それはグロイな…
「第一最近の対空砲はレーザー収束式だから避けられないしな。」
確かにこの宇宙が相対性理論に従う限り無理だな
でもガラ〇スの三段空母とかないのか~残念だな
「ミサイルはどうなのですか?あれは無人でしょう?」
星界の〇章に出てくる機動機雷みたいのはだめなのか?
「おいおい、基本的に艦隊戦つうのは数千キロからの目視射撃だぞ。
ミサイルなんてトロイ物じゃ撃ったって到達するのに何日もかかっちまう。
余り実用的とはいえねーな。」
た、確かに…くそ~あまりにも現実的すぎてロマンがないぞ!!
「しかもさっきも言ったが対空砲を突破出来ないぞ。」
クリティカルヒット入りました~!
こ、こうなったら主砲に期待するしかないぞ!
主砲はなんだレーザー?プラズマ?レーザーの方が個人的にはいいなー。
「なんといってもこいつの旧型艦との違いは主砲だな。こいつの主砲は最新式の
LGP・レールガン複合型二連装旋回砲塔だぞ。初速は秒速500キロを軽く超すぞ。」
最後の頼みだLはLaserのLで合ってくれ!
「そ、そのLGPというのはなんですか?」
「ん? Liquid Gun Powder(液体炸薬)の訳だぞ?どうしたんだ?」
レーザー…プラズマ…ロマン系武器は?
いや現実的なのはいいけどさ?ちょっとねフフフ…
次の話では初めて他の人からの視点をやって見たいと思います。