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主人公は戦慄している

ちょっと長め

どうも、突然のユリアヌスからの通信に戸惑う主人公です。


「で、どうしたんですか?」


戦闘中じゃ無かったのですか?


すると父上がおずおずと口を開いた。


「一応確認するけど今海賊に対してエネルギー攻撃を仕掛けているのはユキタカ


だよね?」


な、何故それを…光は目に映らないからユリアヌスに気付かれないで攻撃できる


と思っていたのに…


「その表情を見る限り本当みたいだな…お前本当にとんでもない


息子を持ったなセゴビア。」


「その言葉の陰に感じる棘は今は置いておくとして…ユキタカ


その攻撃を今すぐ中断して!うち等が蒸し焼きになる前に!」


「どういうことですか?やっぱり効いていないんですか?


…もう少し高出力じゃないと無理だったか…」


「残念ながら効きすぎていることが問題なんだよ。(もう少し出力を上げられていたら死んでたな…)


今ユリアヌスがどうなっているか分かるか?装甲の排熱が間に合わなくて


どこもかしこも蒸し風呂状態なんだ。だから早く中断してくれ!」


「わ、分かりました!今すぐに中断します!」


急いで偏向板制御用のコンソールを呼び出した


えーと集光を中断っと


これで大丈夫なはず。でも装甲からの排熱が間に合わないとな?どういうことだ?


…ポクポクポク チーン!


あっ!?そうか!!宇宙空間は真空であることをすっかり失念していた!


保冷できる水筒と基本原理は一緒だ。真空中は熱伝導が極めて起こりにくい


装甲に広範囲に渡ってある一定以上の熱を与え続ければ排熱が人為的に


行わない限り自然で起こることはほとんどないからどんどん熱が溜まってく。


それを長時間続ければ艦自体にダメージを与えられなくても


それを操縦するクルーがこんがり焼きあがっちゃうのか!


あれっ?何この超絶的にエグイ攻撃?人権も糞もないじゃん!


つうか直撃したわけじゃないユリアヌスでそんなヤバいんなら直撃した海賊船はどうなるんだ?


おえ~ だ、だからさっきから海賊船に全く動きがないのか…


蒸し焼きになった海賊船のクルーに合唱…


まあ、それはこれぐらいにしておいてこの後始末をしないとヤバいな


~ゴースside~


「照射されてくるエネルギー量がどんどん下がっていきます!後数分もすれば


装甲冷却が艦全体で行えるようになります!」


ふう、蒸し焼きにされる危機は乗り切ったか…


「ごめんねゴース。僕の息子がすごい迷惑を掛けたみたいで…」


「まあ、結果オーライとも言えるな。オペレーター!海賊たちの様子は


分かるか?」


「っ!!そうでした敵艦…あれ?最後に観測した地点から全く動いていません!」


「そうだろうな、この攻撃は元々海賊船を狙っていたんだ。余波に巻き込まれた


だけでこんなにヤバいんだ。直撃したであろう連中がどうなっているかは想像したくないな。」


こんがりと蒸しあがっているんだろう。うえ 想像しただけでエグいな…


「艦長!通信が来ています!」


「メインパネルに回せ。」


すると真っ青な顔をしたユキタカが出てきた


『あの~原因である僕が言うのもなんですが大丈夫ですか?』


「ああ、放熱も順調に進んでいる。もう少ししたら普通に動くように


なるだろう。」


『そうですか。みなさん今回は本当にすいませんでした…』


「まあ、そんなにしょげるな。正直お前は恩人ともいえるんだからな。」


『どういうことですか?』


「もしユリアヌス単騎で挑んでいたらもうとっくに沈んでいただろうな。


誇っていいんだぞ?八歳児が一つの艦隊を無力化したんだ。英雄になれるさ」


『あの~そのことなんですが、海賊船を撃沈したのはユリアヌスと言う事にしたいのですが…』


「どうしてだ?」


一体何のメリットがあるというんだ?


『正直あまり目立ちたくないんですよ』


まあ、確かにそうだな。


「お前の意見は尊重するが本当にいいんだな?」


『はい。結構です』


「よしっ、お前ら聞いたな?今回事件はユリアヌス単体で解決した


そういうことにするぞ!まあ、真実を話したところで信じてもらえないだろうがな」


「「「「了解です!」」」」


『ありがとうございます。』


そうやって和気藹々としていると突如として飛来した弾が海賊船に直撃した



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