主人公が久しぶりに登場した!
~父上side~
「早く言わないかそういう重要なことは!」
「し、信じるとは思わなかったんだよ!」
だってそうでしょ?八歳児のユキタカに何かが出来ると信じるのは彼の身近に
いる家族とスティーブぐらいだと思うんだけど?
「通常時ならどんな親馬鹿だと鼻で笑うところなんだが状況が状況だ。
艦の表面に設置されているカメラは熱でイカレて使い物にならないから
周りの状況も全くわからん。縋れる可能性があるならどんなものでも試してみるしかない。」
やっぱりこいつと友達になって本当に良かったと心の底から思うね。
「なんだ、そんなキモい笑いをするんじゃない。寒気がするだろうが。
言っておくが、元々全てがお前の戯言である事を前提にしているぞ?
ただそれ以外には艦が爆発する覚悟で無理やり方向転換用のロケットエンジンを
使ってこの宙域から離脱するしかないから実行するんだ」
「おっさんのツンデレなんて需要無いよ?」
「うるさいっ!}
酷い!殴る必要はないじゃないか!?
「で、もしこの攻撃を行っているのがユキタカだとしてどうすればいいの?」
「当たり前なことを聞くな。連絡を取って攻撃をやめるようにいうんだよ。」
あ、確かにそうだね
「で、何処に通信をすればいい?」
「ユキタカが使っているのはたぶん僕の屋敷にある惑星コンピューターだと思う。
確かあれのロックは生体パスワード式だから彼に扱えるだろうし。」
「なるほど。オペレーター!ここから惑星への通信は可能か?」
「大丈夫です!恒星系間長距離通信は怪しいですが惑星間中距離通信なら
いけます!」
「ならば領主館にある惑星管理用メインコンピューターに通信を掛けろ!」
「パスワード入力を要請されましたがどうすればいいですか?」
「ああ、御免御免パスワードは『kaedesanmajisukisuki』だよ。」
その瞬間異常に暑かった艦橋内の空気が凍結した。
「え?!皆どうしたの?」
「いやっ、な?パスワードにどんな言葉を使うのかは本人の
自由だと思うがな…流石に自分の奥さんの名前を…まあ、いいや
お前だし。」
え?どういう事?あれっ、なんで皆そんな軽蔑しきった目で僕を見るの?
「つ、通信繋がりました!」
『あれ?父上とゴースさんなんでそんなに汗かいているの?』
やっぱり僕の息子居たー!?
~主人公side~
あ、なんか久しぶりな気がする。主人公です。
なんかかっこ良く撃ってみたけど、正直効いているのかどうか
目に見えて分かる訳じゃ無いのでかれこれ十数分照射しっぱなしです。
まあ、エネルギー源は何もしなくても降り注いでくるから楽と言っちゃ
楽なんだけど…何つうか締まらないな~
これが一瞬で敵艦を蒸発出来るほどの超高出力レーザーとかだったら面白いのにな
そうやってしばらくグダグダしていたところ
いきなり通信が来た。
「うわ!?何?通信ってどこからだよ。まあ開いてみるか」
ウインドウを開くといきなり汗だくな父上とゴースさんが弩アップで映ってきた!
心臓に悪いからやめてくれよ…汗だくのおっさん二人とかマジ目が腐る…
「あれ?父上とゴースさんなんでそんなに汗かいているの?」
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