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主人公は家族に悪い意味で信頼されているみたいです

~ゴースside~


今ユリアヌスは圧倒的な光の奔流の中に晒されていた。


「何事だ!?」


「わかりません!ただ何らかのエネルギー攻撃だと思われます!


先ほどからどんどん表面温度が上昇しています!」


敵の反応兵器か!?でもいつの間に?


「放射能は全く検知できません。敵の反応兵器の可能性は薄いです。」


「表面温度はさらに上昇しています!装甲融解温度には全然届いていませんが


範囲が広すぎて冷却が到底間に合いません」


「そんなに広範囲なのか!?」


「各部から送られてくるデータによると艦の表面の70パーセント


近くで温度上昇が検知されています。特に機関部が顕著なようです。」


「つまり後方から攻撃を受けているのか!?観測班っ!なんで敵が回り込んだ


のに気付かなかった!」


「そんなはずありません!ユリアヌスの後方には一隻もいませんって!」


なら何処からどういう攻撃を受けているというんだ!


「セゴビアっ、戦略兵器でも隠していたんじゃないだろうな。」


「そんなもんあったら今頃とうに使っているよ!あれっ?もしかして


ユキタカ、うち等いること忘れてる?」


「もう装甲の冷却が間に合っていません!表層部では気温が上昇している模様!」


早く人を避難させないとまずいぞ…装甲の冷却システムは長時間の連続使用を


前提に設計なんてされていない。すぐに機能停止するぞ…


「冷却システムはあとどれくらい持つ?」


「10分が限度です…」


「ならクルーを今すぐ艦橋近くに集めろ。そして艦橋の周りだけを集中して冷却するんだ。


この攻撃がどれほどの時間継続するか分からない以上もうそれしかない。」


「戦闘続行は不可能になってしまいますが…」


「蒸し焼きにされるよりはましだろう。すぐに各部に通達しろ!」


「「「了解!」」」


~15分後~


くそっここもかなり熱くなって来たな…摂氏…40度か


サウナじゃないんだぞ。


「冷却はできているのか?」


「はい、ここの近くの冷却はできていますが艦を包み込むように


熱せられているため温度の伝導が起こっているみたいです…


他の所は60度近くになっていることを考えるとまだマシって感じですね。」


おい、敬語が抜けているぞ敬語


まあ、仕方がないか…艦橋近くの狭い空間にクルー全員が密集しているだけで


かなり不快指数は高いのにこれがいつまで続くか分からないというストレスもあるだろうしな。


そういえばさっきアイツかなり不穏なこと言っていたな…


「ファーレンハイト。」


すると彼はかなりうんざりした口調で返答した


「なんだいゴース。残念ながら今精神がグラインダーで削られるみたいに


減っていっているから手短にね。」


「さっき言ってたユキタカになんたらと言っていただろう


なんかあるのか?」


「このユリアヌスのオーブン化は海賊船からの攻撃じゃないんでしょ?」


「ああ、そうだろうな。もしそうだったら今頃撃たれているだろうし。」


「正直こんな大規模な仕掛けを思いついて実行できるのっていい意味でも悪い意味でも


うちの息子ぐらいしか思いつかないわけよ。で、彼ってうっかりさんな所があるから


もしかして海賊を攻撃しようとしていて、それにうち等も巻き込まれていることを


すっかり忘れていたりして~とか思った訳。」


「馬鹿やろう!そういうことはもっと早く言え!!!」


もしそうだったら簡単な解決方法があるじゃないか!





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