腹黒いです母上!?
ドナドナ~、という気分の主人公です。
まあ、それは今現在母上に首根っこを掴まれながら
廊下を引きずられているからなんだけどねっ!
「母上~勝手に父上の書斎に入ったのは反省したので離してくださ~い!」
このままじゃ疑似ソーラシステム計画が頓挫しちゃうって!
今から準備しても間に合うかどうかギリギリなのに
母親に説教されていたせいで時間切れになってドカーンなんて死んでも嫌だぞ。
「あらあら、勝手に入ったのを怒っているわけじゃないわよ。
ただ、正直に何をしていたのかを吐かないからいけないのよ。」
『吐かない』って…ヤーさんですかあなたは
でもな~言えるわけないじゃん。『領民が最終的にどんな被害を受けても構わないから、
自分の必要最低限の身の安全を確保しようとしていました~』なんていってみ?
確実に地獄を一通り見た後に絶縁状叩きつけられて終わるわ!
「えーっと、父上が元気にやっているか気になったから。…というのは
ダメでしょうか?」
「当たり前じゃな~い。兄さんならともかく、ユキタカがいうと全く
説得力無いわよ~」
ひどっ!それが自分の可愛い息子に掛ける言葉ですか!?
「僕はまだ8才であることを忘れないでくださいね!?」
「あなたみたいに腹黒い8歳児がいないことは保証してあげるわ~。
ほらほら~さっさと何をしようとしていたのかを言いなさ~い。」
「ただ画面を眺めていた『嘘ね』…断定早っ!?。」
不味い不味いぞこれは!時間的に今がギリギリだというのに!
「もう少しポーカーフェイスを身につけなさいユキタカ。焦っているのが丸分かりよ?
もう時間が無いということかしら?」
鋭いです母上!今までただの天然おっとりキャラだと思っていたのに!
「もう詮索しませんからこの質問に答えなさい。貴方がやろうとしていることで
領民に被害が及ぶことはないのね?」
「もちろんです!」
まあ、直接的にはね…最終的な海賊による砲撃は
勘定に入れない方向性でお願いします。
「なら行っていいわよ。」
甘っ!? こんなご都合主義みたいなことがあっていいのか?
でも今はそんな事を言ってる場合じゃないか。急がないと!
~母親side~
ユキタカが廊下を走っていくと彼の母はそこにはいないはずの執事を呼んだ
「スティーブ。」
すると何処からともなく彼は出てきた
「はい、なんでしょう奥様?」
「確か、あの人の書斎にあるメインコンピューターはこの屋敷の地下にある
サブで監視できなかったかしら?」
執事は少し思案した後に答えた。
「少し手間が折れますが、出来るでしょう。」
「ならこれからユキタカがやろうとしている事を監視して頂戴。」
彼は少し戸惑いながら聞いた
「もう詮索はしないのでは無かったのですか?」
「口ではもうしないわ。でもその他の方法で強引に探り出さないとは
言っていないもの…。ユキタカちゃんは世界を巨大なゲームか何かと
捉えている節があるから危なっかしいのよ。」
「かしこまりました。」
そう言うともうそれなりの歳のはずのスティーブは音もなく去って行った…
最後の部分は三人称に挑戦してみました。
これからこれで通すかは未定です。