不幸だ~
どうも納得いっていない主人公です。しかし自分の出征の秘密については
ひとまず置いておくことにしました。
なぜなら今現在この艦はレッドアラートに包まれているんだよ!
消えていたはずのスクリーンはいつの間にかついているし、さっきから
耳障りな警報が鳴り響いている。
親子揃って混乱していると流石は艦長というべきか
ゴートさんはすぐに反応した。
「何事だ!」
「司令部から緊急通信です!どうやら海賊所有の艦艇が
この宙域に逃げ込むそうです!」
「艦種は?そして数は?くそっなんでクルーがいないこの時に!!」
「っ!!戦艦クラス3に巡洋艦が5です!」
「なんだと!そんな大規模な海賊がなんでこんな辺鄙なところにいるんだ?!」
「司令部によると中央で活動しているかなり大規模な海賊団のアジトがこの隣の恒星系の
デブリ帯にあったのを察知したそうです。それの掃討に大艦隊を差し向けて9割の掃討に成功したのです
が、もう一歩というところで旗艦と思われる戦艦がテラトンクラスの広域殲滅用の反応兵器で
皇国艦隊を味方ごと吹き飛ばしたようです!」
「反応兵器だと!?味方の損害は?」
「司令官のとっさの判断で全滅は免れたようですが半数が戦闘不能、さらに発生した高濃度ECMで
航行用のコンピューター等が焼き切れてしまい応援が回せないそうです!」
「なんで宇宙で活動する艦がECM対策を怠っているんですか!?」
んなアホな!自然に発生する可能性もあるんだぞ太陽フレアとかで!!
「もちろんECM対策はしてあるけど、反応兵器で発生するような強力なものに対抗するようなのは
積まれていないんだよ。反応兵器なんて古代の遺物を使われるなんて想定すらしていないからね。条約で
も使用を禁止しているし、第一さっき言われただろう、今の戦場ではミサイルなんて無用の長物だから
ね。」
ああ、なるほど父上博識ですねってなんでそんな落ち着いているんですか!
「っ!新たな情報です。味方の目視確認によると敵旗艦はまだもう一発弾頭を保持している
可能性が高いそうです。」
テラトンって惑星に撃ったら確実に滅びるだろ…なんで海賊がそんなものを持ってんだ?
思ってたよりこの世界は不安定になり始めているということか……
「おいセゴビア!この惑星に防衛艦隊はいるのか?」
「残念ながら戦艦どころか巡洋艦の装甲を貫ける火力を持つ艦なんていないぞ。」
「ゲートからこの惑星までの距離はどれくらいだ?」
「一番近い時が確か0.6AU(天文単位)ぐらいなはずだから今は1.0ぐらいなはずだよ」
「そうなると標準的な戦艦なら4時間ぐらいか…」
いや、たぶんそれ以上だと思うな…この雰囲気で発言するのは怖いけど
命掛かってるかもしれないからな。背に腹は代えられないだろ
「あ、あのそれより短い可能性が高いと思います。」
「どういうことだ?」
「相手は海賊船なんでしょう?だったら逃走しやすいように推進系はいじってある筈だ
と思います。しかも旗艦なのであったらなおさらです。」
ゴートさんはびっくりしたように僕を見ている。
なんかおかしいこと言ったかな?
「セゴビア、お前の息子は天才だ!こんな年でよくそんなことを
思いつくな!確かに坊主の言うことは正しい。オペレーター、敵の戦艦は巡洋艦クラスの速力
を持っていると仮定する。その場合どれくらい掛かる?」
「2時間半から3時間です。」
「30分後にブリーフィングを始める!クルーを招集しろ!」
「「「了解です」」」
さてさて僕は生き延びることができるかな?