鉄ベラの世界的権威の話。
もはや、暇つぶしになっている。
しかし、そのわりには引用などとむくつけき行動をしているらしいが、これいかに。
まず、言っておかなければならないことが二つある。一つは、私が関西人でないこと。もう一つは、これを見た関西人の方々への切実なお願いであり、私をどうか許してやって欲しいということである。
私は現在鉄ベラの世界的権威をしている。ヘラとは元液状現半固体物質の平々たる粉物料理を裏返したりする調理道具である。私のむくつけき解説に理解を要さなかった読者はただちに検索することをお勧めする。
私は鉄ベラの世界的権威として、キベラ怪獣やゴムベラ妖怪などと日々決闘をしたり、いびつな形をした平々たる粉物料理を裏返してと依頼を受けたり、お菓子が欲しいと駄々をこねる子供の頭を鉄ベラで叩いたりしていた。
私の手中に収められた鉄ベラはたちまち虹色に輝き、持ち味を遥かに凌駕した持ち味をしたたらせた。私の手で返された光沢を放つ平々たる粉物料理を見て数々の美食家がむせび泣いたに違いない。(風呂場の話より引用)
しかし、これ以上自己誇張すると後に収拾がつかなくなるので、ここらで正直に話しておく。
最近、私は母親に「お父さんがいないから、あなたがやってちょうだい」とヘラを渡された。そして、目の前に出されたのはじうじうと音を立てる平々たる粉物料理。私は固唾を呑んだ。
私には初めての体験であったが、思ったよりもうまくいった。怒られたのは「ヘラで押さえつけては駄目でしょう」というもので、それを抜けばおよそ満点といえる。
つまりは、自惚れたわけである。
関西の平々たる粉物料理ふぁんの皆様方。
申し訳ありません。
共感求ム。