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サーカス団までの道

二日目、あるものを用意してもう一度サーカス団へ向かうことになった。


「用意するものは本当にマスクだけでいいのでしょうか?」


「ええ。でも必ず10枚くらい重ねておいて。恥ずかしいなんて言ってられないから。」


「は、はい。分かりました。」

想像と全く違った。本当にマスクぐらいでどうにかなるのだろうか。

少し疑いながらも車を発進させ、昨日と同じ場所まで来た。木はそこまでなく、平坦な道が奥まで続いていた。


「お待たせしました。この車で行けるのはここまでですので、これからは徒歩で向かいます。」


「ありがとうね、康介君。」


「昨日は油断しすぎたから今日は気を引き締めて行くよ。ここからは私が案内をする。」


『はい。』


サーカス団のテントはここから10分歩いた所にあり、道は平坦だが狭い。


「先生、今更ですがこの格好では流石に不審だと思われませんか?」

マスクを10枚重ねにしながら事情聴取をするだなんて聞いたことがない。


「良い質問。それに関しては事前に許可をとってあるから大丈夫。事前準備というのも大切だからよく覚えておいて。」

さすがはベテラン。質問に対しての応答が完璧だ。


「はい、メモしておきます。」


「ところでさあ、さっきから全然テントに着かなくない?もう10分以上たってるはずなんだけどな。先生ならもうとっくに気づいていたよね?」

確かに言われてみればもう20分は歩いている。流石の観察力だ。


「もちろん気づいていた。でも、特定の場所に誘い込もうとしていたから泳がしておいてたの。」

先生も流石だ。自分は何も気づかなかった。


「そうだったんですね。では、その誘い込もうとしている特定の場所というのはどこなんでしょうか。」


「まだ完全に分かったわけではないけど何となく察しはしてる。渡辺も同じはず。」

察している…?やはり幽霊とかそういうことなのだろうか。


「そうだね。やっぱりここと言ったらって感じだからなあ。康介君、偵察も大事だからメモしておいてね。」

なるほど。偵察をすれば僕にも分かるのか。今度からは徹底することにしよう。


「分かりました。アドバイスありがとうございます。」

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