王子ってこんなに忙しいの!?
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トラックに跳ねられた俺は気づいたらパーヤ王国の王子になっていた。王子ってやつは忙しいものだ。生まれたばかりなのに城に戻ってはすぐにお祝いパーティーが始まった。
「グルの誕生を祝ってカンパーイ!!!!」
と大きな声を出したのは、俺の父親グリスだった。パーティーには貴族や騎士に魔法使いといった身分の高い者ばかりが招待されていた。中には鍛冶屋、清掃人、遊び人なども居たが周りの話に着いていけず帰ってしまう者がちょくちょくいる様子だった。
それからパーティーが終わり、休めると思ったが王子というのは忙しいものだ。自分の専用家庭教師に言葉や魔法を覚えされられた。もう疲れ果てた俺は赤ちゃんの特権である "泣く" を使ってやった。そしてやっとの事俺は眠りにつくことが出来た。
朝、目が覚めると股間の辺りの異変に気づいた。隣に居た家庭教師の女にオムツを変えられるしまつ。この世界では赤ちゃんだが、元いた世界では大の大人だ。こんな恥ずかしい思いは初めてだった。
昼になると家庭教師による言葉の勉強が始まった。まだ0歳のはずなのにこの世界ではこれが普通なのだろうか。そんなこんなでひとつの言葉を覚えることが出来た。
「カ...オシデ…イシペトジュラ…ア…ク」
俺がそう言うと家庭教師が喜ぶので多分これで合っているのだろう。どうゆう意味か知らないがとりあえずこの世界で生きていくために覚えておくことにした。
夕方からは指から火を出す魔法の授業をした。前の世界でゲームをずっとしていた俺からしてみれば夢みたいな授業だった。だが、中々火が出せないまま一日が終わってしまった。
夜になり俺は家庭教師に抱っこされ寝室に連れていかれた。寝床に着くと母親が子守唄を歌ってくれた。その歌声はとても心地よくすぐに寝てしまった。
ムニャムニャムニャムニャムニャムニャ
zzZzzzz………
ン?なんか熱いぞ…熱い…
ガッシャーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
ものすごく大きな音で目が覚めた。なんと赤い炎が寝室を埋めつくしていた。どうやら俺は昨日習った火の魔法を寝ている時に発動してしまったらしい。
「グルー!どうしたの!グルー!」
何を言ってるのか分からないが、母親の叫び声が聞こえてきた。助けに来てくれたのはありがたいがこの状況では俺を助けることは出来ないだろう。炎は目の前まで迫ってきている。
あぁ、やっと転生して新しい人生が始まったばかりなのに。もう終わっちまうのかよ。たった3日間の異世界転生かぁ。悪くない…
そうして俺はゆっくり目を閉じた。
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