表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1章1話 出会い

第1章1話  出会い


水の都エーデルゼルクから少し森に入ると、そこには澄んだ湖と、廃墟と思わしき一件の屋敷があった。その廃墟と思わしき屋敷は、荒れ具合や人気の無さから人は住んでいないだろうと考えられていた。しかし夜になると二階の一室からランプの火がやさしく揺れている。実際にその屋敷には近々成人を迎えるであろう少年が一人で暮らしていた。街の住人たちはその廃墟の不気味さや少年が暮らしているという事実を知らないため一切近寄ろうとはしない。

そんな時、とても巨大な災害が街を襲い少年が住んでいた森が住めなくなってしまった。少年は外に出て屋敷を眺め途方に暮れていた。すると背後から、騎士のような格好をしている青年が腰に付けている鞘から剣を抜き少年の首に突き刺した。

 「お前は誰だ」

青年が問いかける。しかし少年はいきなりのことで黙り込んでしまう。

 「いったいお前は誰なんだ」

青年は繰り返し何度も問いかけた。その額には汗がにじみ、とても焦っているように感じられ、よく見ると酷く見窄らしくなった鎧を着ていた。その様子を見て少年は、

 「人に名前を聞く前にお前が先に言うべきだろう、この常識知らず!」

と冷たくあしらった。その言葉を聞き青年はハッとしたような顔をした。

 「俺…私は国立魔法騎士団、野薔薇所属…だった騎士のカイだ…」

騎士のカイは国立魔法騎士団所属だったらしく先日クビになってしまったらしい。

 「先日まで“騎士だった”カイさんがわざわざ剣を向けて、僕に何のようですか」

少年は警戒を強め、強い口調で言う。騎士のカイは我に返った様子で剣を鞘に納め、急にハッとし、おどおどとし始めた。

 「すまなかった…騎士としてあるまじき行為だった」

カイはその後我に帰った様に何度も謝りつづた。

その姿を見た少年は、災害でボロボロになってしまった屋敷に招き入れることにした。

 「もういいですよ、僕の名前はヤンです。ところでいったいそんなに焦ってどうしたんですか」

ヤンは先ほどの口調とは違い丁寧に喋り始めた。その言葉には呆れのようなものも感じられた。

リビングのガタガタになった机にお茶が入ったコップを置いた。するとカイはそのお茶を勢いよく飲み干し、やっと事情を話始めた。

どうやら、騎士団をクビになった後に地方の依頼で森に入り、災害に見舞われてしまい尚且つ森の獣たちに襲われ何を逃れた、そこでヤンを見つけた。しかし獣に襲われた後、あまりの疲労から正しい判断ができなくなっていたのだという。カイは申し訳なさそうにヤンのことを見つめたいた。そんな顔を見て、人との関わりが少ないこともありヤンは少し胸のざわめきを感じた。

(なんだこの胸のざわめきは…)

とヤンは思ったが“胸のざわめき”が、どういう感情を示唆するのか分からず悶々と考え始める。人との関わりが少ないヤンは自分の感情や他人の感情にとても疎いのだ。悶々と考え続けるヤンの姿を見てカイはきょとんとしている。そのカイの顔に気づいたヤンは考えるのをやめ、カイの姿を見つめる。カイの姿は先日まで騎士団に所属していた騎士の姿とは思えないほどに、汚く見窄らしい姿であった。しかも鼻につくような何とも言えない匂いが漂ってくる。それに気づいたヤンは、カイを風呂に突っ込んだ。

「お前臭すぎだ、綺麗になるまで絶対に出てくるなよ」

激しく風呂のドアを閉じ、カイが着れそうな服を準備することにした。カイはいきなりのことで茫然としていたが、ドアを閉められた勢いで我に返り体を洗うことにした。

(優しい少年だなぁ…ありがたい)

と体を洗いながら考えていた。

体を綺麗にし終わり風呂を出るとそこには綺麗な服が置かれいた。カイは早速お礼を言おうとリビングへ向かったがそこにはヤンはいなかった。周りを見渡すと窓から湖のほとりにいるヤンを見つけてヤンを呼ぶように叫んだ。

「服ありがと‼︎お前いいやつだな!」

窓際から叫ぶカイを見てヤンはとても嬉しそうにカイに笑いかけた。

「カイさんこそいい人ですね」

と言うヤンの姿はカイには、日の光と湖の美しさがあいまってとても尊いものに見えた。


その後一日が過ぎ、カイは地方での任務を終えるため街へと帰っていった。カイは別れ際にヤンへと何かを伝えようとしていた。


ノリで1話書いたので荒削りな部分があるかもですがご了承ください。

またこれからの展開もお楽しみいただけたらと思います。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ