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モグラ男

 私が父さんだったら、モグラ男の話をしたい。それを聞いたあなたはいぶかしがるかもしれない。ああまたほら話でも始まるのかい。おとぎ話は他所でやってくれよと言うかもしれない。でもこれはそうすることでしか語れないお話なのだ。少なくとも今の私にとっては。

 それによって私は自分が見えなかったものを見えるようにしたい。見えるけど見えないもの。愛や友情の一方で、憎しみや恐怖。恐れをなして穴から目を背けてしまった自分がもう一度その穴を見ることが出来るようになるためのお話。おそらくそこには全てが含まれていると思う。何度も何度も私はこのお話を自分に言い聞かせるよう語りかけてきたし、あなたの頭の片隅にでも残っていてくれたらなと思うととても嬉しい。そしてそれを知るにはモグラ男が必要不可欠だった。モグラ男のいる地割れ穴の奥がいわば愛と幻想からなる共通の土地なのだから。

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