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召喚されたちょいデブ青年のお話  作者: ウドン9191
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そんなことより芋だ

 目の前の青年セイイチは白い花を差し出し微笑む

「良い香り。セイイチさんありがとう」

セイイチさん私の微笑みに照れて・・・うれしいけど・・・

「そこだ」

「行けチューだ」

「あわわ」

「これは」

「はぁはぁ僕」

「そんなことより芋だ」

「・・・・セイイチだと微妙」

ヘイさんのお孫さんたちがはやし立てる

セイイチさん恥ずかしさでお顔が真っ赤・・・可愛い・・

「セイイチさん大切にしますね」

もう少しとも思うがセイイチさんに悪いし

「さあ。みんなこれで見世物は終わり」

お孫さんたちは口々に不満を口に・・・

「悪い子は皆」

私は笑う少しうんほんの少しだけ怒気を込め

「「「すいませんでした」」」

皆一斉に綺麗に謝る私は微笑み

「やっぱり皆いい子」

私は先頭に立ち目的地に向かい歩みだす・・・


 俺は見事にそして一糸乱れぬ行軍に感心と・・

「ユーナ孫たちすげぇ」

驚きと賛辞を贈る

「やですよ。あ・な・た聖騎士ケイ様が凄いのですよ♪」

俺の名はヘイ我が愛しの妻の名はユーナ

ユーナは今魔法のお鍋で生活魔法を使い芋をふかしている

「常識さ!おやじ遅れてるぅ~」

息子のガイエスが茶化す

「駄目ですよ。ガイエス!ヘイ様に敬いを」

その妻ミーシャお前さん固い固すぎ

「はーいお芋が出来上がりましたよ」

ユーナの声に誘われ人々が・・・・・



 グリンはふむと目の前の光景に・・・

「凄いな」

人が人を呼び今では行列が出来ている

「何が。凄いかだと混乱なく行列を!これぞ必勝の要」

隣に来た白い礼服の男の疑問に答える

「なるほど。しかし美味そうな匂い。一緒に並ばないか?」

ふむ。ワシも頂いて良いのだろうか・・・

「俺は行く!」

うん。良く考えたら知らない男だな

「待て。お主名は。ワシはグリン」

男は朗らかに笑い後綺麗に一礼し

「グリン殿俺の名はガウス同じくミア様に仕えし者」

直立後右の白い手袋を外し手の甲見せる

「確かに」

その顔は氷であり能面表情は抜け落ち長い前髪を垂らし

身震いするほどの凄みがワシを頷かせた

「早く!行こう!グリン殿」

一転ガウスは子供のように屈託の無い朗らかな笑顔で

ワシは頷き

「あ!私も行く♪」

あ!ミア様もですね・・・・・・

「ね♪ガウス腕組みましょう!」

「其れは恥ずかしいのでお断り致します」

ふむ・・・・・・中の良いうむ良い光景だ・・・・


 僕はまだ迷っている・・・


 僕の牙は鋭く磨かれ・・・・

今か今かと獲物を求め疼いた・・・・


 されど僕は抑えたソレが正しいと信じ・・・

そして僕は間違いと今は知る・・・・


 確かに牙を使うべき時は既に過ぎ去ったはずだ・・・


 でも疼く・・・使えと・・・・・

お読み頂き有難うございます

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