クレイラヴ・シャドー
誤字や気になることがあったらどんどん言って下さいね!
コメントくれると喜びます♪( ´▽`)
「ホントに君は可愛いねぇ」
「やめろっ!離せよっ!」
試合は狂愛の影もといマーベル・フリュスターンの独壇場となっている。開始した瞬間に相手の影から触手を伸ばして縛りあげ、そのまま脱出しようともがいている姿を見て楽しんでいる。ドSなのか?
「僕の負けでいいですから…離して下さい……」
諦めたのか、いや。折れたのか(心が)
「ダーメ。まだ私が満足してないから★」
「ああぁぁぁっ!!」
訂正。アイツは正真正銘ドSだ。
それに、狂った愛なんて異名が付けられただけはあるな、笑顔で更にキツく締め上げやがった。
「いいねぇ。ほら、もっと啼いてよ!」
「うわぁぁぁぁっ!!」
「あははははっ★」
っ!今のは骨折れたぞ、おい。
…そろそろあの男子、精神的にも肉体的にもヤバイな……
俺がそう思った時、リリアと同じ事を思ったらしく、通信がきた。
『試合を止めます。ですが、フリュスターンさんが止めなかった場合は抑えて下さい』
「了解」
俺がそう応じた直後、リリアが声を上げた。
「そこまでっ!」
「!…なんだ、もう終わりですか?会長さん」
マーベルはそう言って影の触手をほどいた。意外にあっさりと離したな。
「がはっ!げほげほっ!…はぁ……はぁ…」
「直ぐに保健室へ運べ。それと、回復出来る1年はついて来い」
俺はそう言って保健室へ向かった。まさか、いきなりこんな事になるとはな、マーベルは2回戦にも出てくるし、どうにかしなければ。
「アコーレ。こいつを治せるか?」
そのまえに、怪我人の治療だよな。
「あ、はい。大丈夫ですけど…」
「どうしたんだ?」
「わ、私みたいな1年生が先輩の治療なんて良いんでしょうか?」
「良くないなら治せるか、なんて聞かないだろう。それより、お前は怪我人をこのまま放っておくのか?」
そう言った途端、それまでオドオドしていたのが別人だったかのように雰囲気が変わった。
「やります。やらせて下さい」
「いい返事だ。頑張れよ」
「はいっ!」
返事の後、男子生徒の怪我の場所、肋骨の辺りに手を翳し、魔力を込める。すると翳した部分が淡く発光し、少し歪んでいた胸の形が元に戻っていった。
「ほう…やはり上位以上か」
回復スキルは基本的に瘡蓋が出来る程度の怪我までしか治療出来ないが、上位スキルだと骨折まで、ユニークスキルでは複雑骨折や指、内蔵の再生。更にその上であるオリジナルユニークスキルまで行くと腕や脚の再生まで可能となる。だが、脳や失ってしまった命までは治すことが出来ない。
「はい。指位までなら再生出来ます」
「なるほど、ユニークスキルか。他の1年で上位スキル以上を持っているのはいるか?」
返事はないな。まぁ、上位スキルを持ってるヤツも十分珍しいからな。さっきのバーストといい、今の再生といい、今年の1年生は豪華過ぎないか?いや、俺もオリジナルユニークだし、リリアはユニーク。マーベルも変化上位スキルだから、そうでもないのかもな。
校庭に戻ってくると、リリアとマーベルが話ていた。
「骨が折れるほどの攻撃はやめて下さいと事前に言っておいた筈です。楽しむのも結構ですけれど、あくまで模擬戦と云う事を分かっておいて下さい」
「つい楽しくなっちゃってさ、ゴメンね?」
「"つい"で骨を折らないで下さい…次は怪我をさせないように」
「は〜い。気を付けます」
……あれで本当に分かったのか心配だな。次のアイツの試合もしっかり見ておかないと。
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スキルについて
オリジナルユニークスキル
(他とは完全に能力が違う特別なスキル)
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ユニークスキル
(上位、変化スキルに当てはまらないスキル)
↑
変化スキル
(ユニークスキルの劣化版。複合属性など)
↑
上位スキル
(ノーマルスキルの強化版)
↑
ノーマルスキル
(一般的なスキル)
こんな感じです。