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丸太避けバトル!

いつも以上に短くて&遅れてしまってごめんなさいm(_ _)m


 次は丸太避けというテストだ。

 丸太避けと呼ばれてはいるが、本当に丸太を使っていたのは昔の事で、今はぶつかっても問題の無いゴム製の球体を避ける物になっている。

 内容は飛び交う球を避けるという物で、球の数は自分で決めることが出来る。


「クロはいくつにするんだ?」

「そうだな…去年は6つだったし、とりあえずそこからだな」

「そういや6つやってたなぁ。てか、俺3つでもギリギリなんだけど!?化け物かよっ!」

「いや。人間だが?」

「そーゆー事じゃなくてさぁ!」

「落ち着いて下さい。言いたい事は分かりましたから」

「あ、あぁ。ごめん」

「気にするな。要は俺が凄いという事だろう?」

「合ってるけど素直に認めたくねぇ!」

「どうどう」

「会長それ俺が馬レベルって事!?」


 華麗なツッコミお疲れ様。


「そうだな。さて、そろそろ行ってくる」

「頑張ってこいよ!あと、俺は馬じゃない!」

「無理しないで下さいね」

「あぁ」


 いつも以上に騒がしい会話を止め、直径3mの円の中心に立つ。この中でから出ないように球を躱してゆく訳だ。

 因みに、少しであれば手を使って軌道を逸らすのもオツケーだ。


「では、行きますよー」


 その声の後に直径20m。半径で言うと10mの魔法陣が光を放ち出す。

 緑、黄色、赤。そして白へ。


 魔法陣の上に置かれていた球が6つ浮き上がり、不規則に動き出す。

 弾かれた様に素早く動く物、ゆっくりジグザグに動く物、上下左右にと荒ぶっている物。更にはぶつかり合って軌道がズレる物もある。


 四方八方から迫り来るゴム球の動きを把握し、自分の所に来るものだけを必要最低限の動きで躱していく。


「紙一重って感じだよな〜」

「無駄な動きを減らしてより速く、早く。だそうです」

「アイツらしい、というより、黒天らしい。か?」

「でしょうね」


 目の前で球がぶつかり左右に飛んで行く。それに気を取られた一瞬の隙に背後から別の球が。


「くっ!」


 (かす)りつつも体を捻って躱し、直後上体を逸らし横からの球を避ける。

 更に後方からの球を屈んで避け、踵のスラスターを使い横に跳ぶ。とかなり忙しく動き続ける。

 体を捻り、逸らし、屈み、跳び、球を弾き、受け流してゆく。


 常に円の中に2つ3つ飛んでくる球を避け続ける為に激しく動き続けていたので、テストが終了した1分後は汗だくになっていた。


「安定の人外っぷりをありがとう」

「いきなり失礼だな。俺は人間だ」

「いやいや。いくら黒天に身体能力強化あるったってあれはおかしいわ」

「元々の筋肉凄いですからね」

「あ〜。クロって何気にマッチョだもんな」


 褒めているのか貶しているのか解らない様な言い方で2人が話し出す。


「黒天の反動が大きいからな。使っていれば筋肉も付いてくる」

「え!?反動って一部のユニークとオリジナルにあるっていうあれ?」

「あぁ。言ってなかったか?」


 スキルは元々神の力を人間が使っている物。

 今でも神の力を色濃く反映しているオリジナルスキル等は人間がその力に耐えきれず何かしらの副作用が出ると言われている。それを纏めて反動と読んでいる訳だ。


「で、反動って何だ?」

「黒天の反動は極度の疲労。例えば休憩無しで2時間程使い続ければ次の日はまともに動けない」


 あの時は大変だったな…‥ダンジョンで無双していたら途中で倒れて、次の日は全身筋肉痛。といった感じだった。


「やったのな」

「やってましたね」

「あの時は大変だった」

「で、話がズレたけど、要は反動ある位強力だからあんな動きが出来るって事か?」

「そうだな」

「他にも反動あるヤツいるのかな?」

「さぁな」


 で、レニアスの番が来た。


「とりあえず3つやってくるぜ」

「失敗するなよ」

「しねーよ」

「頑張って下さいね」

「おう!」



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