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[プロローグ]

プロローグ

本をとってはすぐに本棚に戻す…



それを僕は永遠と繰り返していた。



僕の心に響く本は無いのだろうか。



1年前から昼休みと放課後はずっとこの行為を繰り返していたが…



いまだに

「本」が見つからない



つまらない本しか置いていない…。



物語や、科学の本、みんなが呼んでいる本になど僕は興味は無い。


本棚にある本に興醒めしながらも、探し続けていた…










心に響く本を










ふと、後ろから声が聞こえた。


僕は手を止めた。


聞き慣れている…



声の主は幼なじみの朱音だった。



「…また探してるの?よく飽きないわね。」


朱音は呆れたように僕を見る。


僕は無視して、

「本」探しを再開した。



朱音はため息をつき


いつもあなたはそうね


と、呟いた。



そして朱音も本棚を漁り始めた。




「一体何の本を探してるの?」



その質問は昨日も聞いてきた

そして答えた筈だ



僕は朱音を静かに見つめた



「…心に響く本だったわね?」

まるで泣きそうな子供をなだめるように優しげに言う。




僕はその言葉に酷く苛ついた。


…感情は表に出せないが…




窓から茜空の日の光が射し込む…



朱音が本探しに夢中な中、僕は静かに図書室を出て行った…



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