ある愛のかたち…セフレ伝言板32
ただいまぁ♪
お父さん、ただいま。
ああ、お帰り。
四国はどうだった?
行って、帰っただけだから…
はい、お土産!
酒盗と天ぷら。
天ぷら?
うん。魚のすりみのカツ。カレー味よ。
ふ〜ん。旨そうだな。
そう、どちらもお酒のおツマミに♪
じゃ、早速今夜だな。
あっ!たけしくんご苦労様。
すまんね、疲れただろう。
いえ、全然。
楽しかったですよ。
だといいんだが。
麻衣とジュリ姉と一緒に旅行して、疲れる訳ないじゃん♪
はい、ホントに。
まあ、いいか。
樹理、後で私の部屋に来てくれんか。
はい、構わないけど何かしら?
いや、まあ大した事じゃないんだけど…
分かりました。じゃあ、着替えてからね。
えっ?なに、なに?
もしかして、お見合いの話とか♪
何バカ言ってんの。
麻衣には関係ない事。
でしょ?お父さん。
あっ、ああ。
お父さん、入っていい?
ああ、どうぞ。
すまんが、ドアは閉めといてもらえるかな。
はい。
なあに?多分麻衣ちゃんの事でしょ。
どうしてだい?
だって、お父さんが私を部屋に呼ぶ話なんて
他にはないかなぁと…
まあ、その通りなんだが。
なんなの?
今朝早くに訪ねてこられてな。
どなたが?
なんでも、麻衣の遠縁にあたる方らしいんだが…
えっ!確か麻衣には親戚は誰もいないんじゃ?
私もそう聞いていたんだが…
麻衣の母親の異母姉にあたるとか。
早くに結婚してオーストラリアに住んでたらしい。
そんな人が、またどうして?
ご主人も亡くなって、子供もいないし、最期は生まれた国でとか。
帰ってみたら身寄りの人間は誰もいないし。
あちこち聞いて回って、麻衣の事を探しだしたらしいんだ。
それで、なんだって?
うん。まあ。出来れば引き取りたいって…
どうして、今頃になって!
亡くなったご主人が結構な資産家らしくてな。
その、なんだ、ゆくゆくは麻衣に渡したいとか…
ええっ!そうなの!
まあ、それで、どうしたものかと…
それで、その方は?
こちらから連絡するまで、しばらく時間をくれるようにお願いしておいた。
お父さんにしては、上出来ね♪
何を言っとる。
わしだって、ちゃんと考えてだなぁ!
だから、上出来だって。
ま、まあな。
それで、どうしたものかな?
まあ、悪い話でもなさそうだけど…
信用できる話?
戸籍謄本やら、書類は一応持って来られてたしなぁ。
それに、私達や麻衣を騙しても仕方ないだろう。
それは、そうだけど…
結果として、麻衣にはホントの事話さないといけなくなるわよねぇ。
そうなんだよ。
まあ、これが1つの時期かも知れんなぁ。
そうね。
私、一度その方に会ってみようか?
そうしてくれるか。
これが連絡先の住所と携帯の番号。
一度連絡してみてくれるか?
はい。じゃ、この件は私が話してみるまで麻衣には内緒ね。
わかっておる。




