表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇バイトでダンジョンコアを壊したらダンジョンマスターになりました ~ここはダンマスが狩られる世界です~  作者: 水城みつは
プロローグ『ダンマスゲーム』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/47

第6話 固有《ユニーク》スキル

―― 可能です。

   ただし、この建物自体をある程度迷宮化する必要があります。


 迷宮化にも色々ある。

 初期は山肌に突然入口ができたり地下へ向かう入口が現れたりと地下へ向かうダンジョンばかりだった。

 その後、地下鉄の駅や地下街を飲み込む形の迷宮化が増え、現在では地上の建物が迷宮化することも多い。


 そして、迷宮特区のようにダンジョンと共生している地域も出ている。


「幸いというかこの家は俺しか住んでないしね。迷宮化すれば電気とか水道代を安くできるって聞いたよ」


 迷宮化したビルでは迷宮化する前のように部屋の電気が点いていたり水道も普通に使えるらしい。そのため、迷宮特区の中にはダンジョンとなった庁舎をそのまま使用しているところもある。

 なお、これらは『ダンマスゲーム』の知識ではなく現世の知識だ。『ダンマスゲーム』は高校内、および、周辺のそれほど大きくない範囲のみが描かれていただけである。


―― DP(ダンジョンポイント)を使用することでそのように設定することも可能です。

   DP(ダンジョンポイント)は生物が迷宮内に留まることなどで溜まっていきます。


 つまるところダンジョンを運営するには探索者シーカーを呼び込む必要がある。完全に引きこもってコアが壊されないようにすることは出来ないようだ。


「自宅をダンジョン化してのスマートホーム計画への道は遠いか……。ところで、『チュートリアル』さん? ってかチュートリアルさんってのも変だけど。君のことは何て呼ぶのが良いのかな? ついでに言うと皆が『天の声』って呼んでる声とも微妙に違う気がするけど別人なの?」


―― ……私は貴方のスキルアナウンスであり、全体に対するワールドアナウンスおよび個人に対するシステムアナウンスとも異なる実体インスタンスとなります。

   音声については変更も可能ですが変更しますか?


 いわゆる『天の声』は抑揚のない中性的な声で『チュートリアル』さんはどちらかというと女性っぽい声になっている。


「え、そんなカスタマイズできたの、じゃぁ、どんな声にできるか教えてもらえるかな」


―― ふ~ん、おにーさんはこんなのが好みだったんだぁ❤ じゃぁ、わたしにするぅ?


「?! はぁっ、いや、どこのメスガキってかなんでそんな口調!」


―― べ、別にあんたの記憶から好みに合わせたんじゃないからね、勘違いしないでよっ!


「ツンデレかよ! いや、待て、その言い方だと俺がメスガキが好みみたいじゃないか! とりあえず、男性声はないのかよ」


―― ほほう、ワイみたいな男キャラが好みやったんか、見かけによらず物好きやなぁ。


「いやいや、細目で裏切りそうな声はヤメろください。スキルに裏切られる展開は求めてないです」


―― そう言えば、私の名前ですがマスターがお決めになってくださればその名称を登録致します。


「お、おう、やっぱり普通が一番だね。で、名前だけどメルリンでどうかな。前世でのAIアシスタントなんだけど、結構呼び慣れてるんだよね」


―― メルリン、Hey! メルリン。ですか、悪くありませんね。固有名『メルリン』で登録します……


―― スキル『チュートリアル』が条件を達成しました。固有ユニークスキル『ナビゲーター』に進化します。


 『チュートリアル』さん改め『メルリン』とは異なる天の声によるスキルの更新を告げるアナウンスが聞こえた。


「はぁっ?! スキルの進化というか固有ユニークスキルって何?」


『この場合の固有ユニークスキルは唯一の意味もありますが、個人に対して調整されたスキルであることを表します。私に名前を付けたことでマスター専用のスキルになったわけです。末永くよろしくおねがいしますね、マスター』


「お、おぅ。つまり、チュートリアル期間じゃなくて今後も色々教えてくれるわけだよな」


『そうです。差し当たっては迷宮ダンジョン構築ビルドを進めましょう』


 スキルが進化したことでメルリンがかなり人間的になった気がする。


「えーと、どこまで設定してたかな。そう、コアは俺の部屋、ここの屋根裏にでも設置しておくことにして、家全体をダンジョン化するで良いかな」


 下水道との繋ぎは敷地内にマンホールを設置することでルール上は問題なくなるようだ。

 ちなみに、ここは元々は祖父母が管理していたマンションで、一階が元コンビニで、三階が自宅となっている。二階は元々は貸部屋だったが今は誰も住んでいない。両親と妹は仕事の関係もあり別な迷宮特区に引っ越したのだが、俺は高校進学のためにここに移った。

 なお、俺の役職ロール商人マーチャントだったこともあり、この家は商売に使っても良いから生活費も自力で頑張れと仕送りが少なめになっている。


『それではこの設定で暫定的に迷宮ダンジョン構築ビルドを行います。迷宮ダンジョンの入り口が強制的に設置されるまでは一週間程ありますのでその間でしたら多少の調整は可能です。以降の変更はDPを使用しますので気を付けてください』


 色々な設定や調整が一旦終了した時には既に朝が近い時間だった。


 制約ルール迷宮核ダンジョンコアが破壊されると死亡します。


 迷宮核ダンジョンコアを自室に隠したことで破壊される危険性は大幅に減ったと考えられる。

 後はダミーとも言える下水道側のダンジョンを複雑にすれば良いだろう。


「……それより問題は学校の方なんだよなぁ」


 『ダンマスゲーム』の舞台となっている夢ノ宮探索者育成高校、よりによってダンマス絶対殺すマンの【狩人ハンター】がクラスメイトだったのを思い出した。


「学校行きたくねぇ……休もっかな」

『クラスメイトが自宅にお見舞いに来る方が問題になると思われますが?』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ