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闇バイトでダンジョンコアを壊したらダンジョンマスターになりました ~ここはダンマスが狩られる世界です~  作者: 水城みつは
プロローグ『ダンマスゲーム』

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第5話 迷宮構築

 無事にダンジョンから抜け、ブラックさん達に打ち上げに誘われたものの非常に残念ながら断って自室まで戻ってきた。

 目出し帽を脱いでも問題ないぐらいには彼らを信用していたし、今後の探索者シーカー生活を考えれば参加したかったのは間違いない。

 もっとも、ダンジョンマスターのことを考えれば正体がわからないまま別れたのは正解だったかもしれない。とは言え、探索者育成高校について話したから本気で調べられたらすぐにバレそうではある。そもそものバイトの依頼については情報屋トレーダー制約ルールによる匿名性を信じておく。


 涙を飲んで参加を断念したのは閉じようとしても閉じない眼の前に表示された半透明のメッセージのせいだ。


:――――――――――――――――:

迷宮ダンジョン構築ビルドを行います。


期限:23:15:28


 【自動オート再構築リビルド】 【手動マニュアル構築ビルド

:――――――――――――――――:


「さて、どっちかを選ばないといけないし期限もあると……ここからは選択を間違って俺がダンマスだとバレると詰みなんだが……」


 『ダンマスゲーム』はノベルゲームだ。ノベルゲーム中にRPGやアクション要素はなく、当然のことながらダンジョン作成要素はなかった。


「ゲーム転生ならヘルプボタンとかチュートリアルとか……いや、まてよ……」

 慌ててステータスパネルを開く。良かった、同時に開ける。メッセージも閉じはできないものの視界の端に移動はできた。


―― スキル『チュートリアル』


「……まんまじゃん。【転生者イレギュラー】や【迷宮管理者ダンジョンマスター】の役職ロールを立て続けに取得したからスキルまでは見てなかったが意外と丁寧なのか?」


 よく見ると商人マーチャントの役職はなくなっているもののスキルの『算術』と『倉庫バックヤード』は残っていた。

 役職ロールに依存するスキルは転職した際に熟練度が足りないと消えることがあるらしい。

 なお、転職は俺のようになにかの条件で強制的に変わったり、上位職に成長することで起こるとは言われているがかなり稀でもある。


「あれ? スキルとしての『迷宮管理者ダンジョンマスター』もあるな。ということは『チュートリアル』は【転生者イレギュラー】のスキルか? まあ、どっちでも良いがとりあえず試すしかないな……スキル『チュートリアル』!」


―― 役職ロール転生者イレギュラー】を確認。

   チュートリアルを開始します。

   質問をどうぞ。


「どうやら転生者特典のほうだったか。早速だけど、この迷宮ダンジョン構築ビルドについて教えてくれる?」


―― 迷宮管理者ダンジョンマスターとして管理する迷宮ダンジョンの初期設定を行います。

   『自動オート再構築リビルド』は元になる迷宮ダンジョンがある場合に表示され元の設定のまま運用されます。

   『手動マニュアル構築ビルド』は設定を変更して運用が可能です。


 思いの外詳しい答えが返ってきた。

 ダンマスとバレるわけにもいかないが、そもそも迷宮核ダンジョンコアを壊されてもダンマスは死んでしまう。そう考えると同じ場所で運営するのは論外で、いかにコアを見つからず壊されないようにするかが肝心だ。


「まあ、それでは実際にやってみるか。【手動マニュアル構築ビルド】をポチっと――」


 眼の前に複数のパネルが展開される。


「おぉっ、これは付近の地図に公園の下水道ダンジョンの構造図か。コアの位置も動かせそうだな」


―― 迷宮ダンジョンの領域、および、迷宮ダンジョン構造、迷宮核ダンジョンコアの配置を変更できます。


 迷宮ダンジョンの領域は他のダンジョンの領域と重複しなければ移動可能なようだ。

 周囲のダンジョン領域も表示可能だが大きいダンジョンほど領域が広くなっていた。ダンジョンによる領域争いのようなものもあるのだろうか?


「これ、適当に移動して構築ビルドすると迷宮ダンジョン発生スポーンの迷宮化災害発生だよな。知りたくない事実を知った気がする……」


 悪意を持ったダンマスだと迷宮化テロが起こせてしまう事実に愕然とすると共にダンマスが狩られる理由もわかってきた。

 ダンマスの情報は制約ルールで秘匿されてるとはいえ、迷宮管理局の上層部とか知っている人は知っているんだろう。


「領域はここからの距離も近いというか、ここも領域内なのでそのままで、ただし、下水道の地下一階は迷宮から外して入口をマンホールから下水道の中に移動、地下二階以降が迷宮となるように変更っと」


 入口を下水道の中に変えてしまえばわざわざ中まで入ってダンジョンがあるかを確かめはしないだろう。元々のダンジョンは公園のマンホールが入り口だったし、再確認しても只のマンホールに戻っているのでほぼ同じ場所に再構築されているとは思うまい。

 更にマンホールタイプの入口を土とかゴミで覆ってしまえば発見までの時間はかなり稼げるはずだ。


「次は肝心のコアの配置だけど……ねぇ、コアの配置に制限はある?」


―― 迷宮核ダンジョンコア部屋ルームは正式な手段でたどり着ける必要があります。

   つまり、誰も入ることのできない部屋への設置は行えません。


「ちなみに、ダンジョンの入口の設置数制限は?」


―― 一つ以上は設置する必要があります。

   また、複数設置も可能ですが、迷宮ダンジョン内の部屋は全て正式な手段でたどり着ける必要があります。


 ダンジョンコアの安全な設置場所を一つ思いついた。


「じゃあ、ダンジョンコアの設置場所だけど、この部屋に設置することも可能?」


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