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闇バイトでダンジョンコアを壊したらダンジョンマスターになりました ~ここはダンマスが狩られる世界です~  作者: 水城みつは
間章『秋葉原 is 秋葉原』

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第26話 お客様 is 魔石王

「店長いるー?」

「あ、鈴音すずねさんいらっしゃい、てんちょーっすか? 奥でドローンをいじってましたよ」

「おっけー、あ、お客さん連れてきたからよろしくね」


 秋葉原の電気街の一角、カメラやドローン、そして、謎な機械で占められている店内を鈴音すずねさんはズカズカと奥へと入っていく。


「いらっしゃいませーって、お嬢じゃないっすか。おぉぉっ、今日は男連れですかぁ。これは、どっちの彼氏で?」


「いや、どっちの彼氏でもないですけど、今日は配信用ドローンを見せてもらいたいんですけど、よろしいですか?」


 ニヤニヤ笑いの店員さんに最新の配信用ドローンを見せてもらうことにする。


「予算にもよるんですが、探索者シーカーで魔石が手に入るのなら魔石式のドローンの方が圧倒的に燃費が良くておすすめですよ」


 ダンジョンに現れるモンスターが落とす魔石、魔力の塊である魔石によってエネルギー事情は一変した。魔道具士による研究の結果、魔石から電力を直接取り出すことに成功したのだ。

 これにより、魔石発電所が作られ、ある意味再利用可能エネルギーとして俄然注目されることになったのだ。

 半永久的に魔石を生み出すダンジョンはエネルギー的にも重要なものとなった。そのため、迷宮破壊はギルドの管理化に置かれている。


「ところで、魔石式のドローンならダンジョン内でも配信できたりします?」


「あー、それねぇ、よく聞かれはするんですけどダンジョン内での電子機器は基本的に動作しなくなるんだよねぇ。最悪壊れて使えなくなるから試すのもやめたほうがいいよ。あ、それとアキバや新宿迷宮特区みたいに魔力が濃いところでの使用も場合によっては上手くいかないことがあるから注意してね」


「それでありそうなのにダンジョン配信がないんですね」


 ダンジョン内での撮影は大昔のフィルムカメラならできそうではあるが、こちらはフィルムが感光状態となりやはり無理らしい。

 つまり、ダンジョン発生から四半世紀たった現在でも真のダンジョン内映像は存在していない。真のというのは一部の屋外フィールド型であれば望遠レンズでのダンジョン外からの撮影が一応可能だからである。


「やあ、いらっしゃい。君が鈴音くんの彼氏かい?」

 奥から鈴音さんと共に出てきた店長の一言目がこれだ。


「ちょっと店長、悪くはないけど違いますって。それで、秋都あきとさんの気に入ったのは見つかりそう?」


「魔石式でなるべく小型で携帯性の高いやつってなると結局は最新のが良さそうですよね」

 目の前には最新式と書かれたドローンが展示されている。


「ほほう、中々お目が高い。そいつは『KJ-DR2053-SR』、通称すずりんモデルだ。カスタムパーツの取り付けなど汎用性に富んだ機種だね。だが高いよ、ウチで取り扱っている中でも最上位機種だからね」


「丁度臨時収入が入ったんで探索者シーカーライセンスでの支払いで問題がなけれはとりあえず試してみたいんで二台程ください。あ、それから自宅のセキュリティ用の監視カメラも何台か……」


『マスター、とりあえずは五台程で良いかと思います』


「……五台程見繕ってもらえますか?」


「おぉっと、どうやら鈴音くんの客は魔石王だったらしいな。そう言えばお得意様の名前をお伺いしても?」

 芝居じみた揉み手を行っている店長さんに名前を訊かれる。


「ああ、伝えてませんでしたね。夢ノ宮探索者シーカー育成高等学校一年の遊佐ゆさ秋都あきと役職ロール商人マーチャント〛のDランク探索者シーカーです」


「えっ、秋都さんDランクだったの、どおりでみことが連れて来るわけだ」

「へっ、ちょっと、いつの間にDになったのよ」


「ほほぉ、商人マーチャントでしたかぁ、これはこれは今後ともご贔屓によろしくお願いします」

 店長さんの目がちょっと怖い。


 自宅設置用の監視カメラを見繕ってもらい、探索者シーカーライセンスを使ってサクッと精算し、リュックにドローンを詰めたところで命さんに後頭部を叩かれた。


「秋都、あんたってば今朝言ったことをもう忘れたわけ? ほら、みんなのこの反応、どう思う?」


 変わらずニコニコしている店長とそっと目を逸らす店員さんに大きく目を見開いている鈴音さん。


「秋都さんのそのリュック、マジックバッグだったんですね。それも、特大の……」


「あー、店長、このことは内密にお願いしますね」

 命さんが指を口に当てて釘を指す。


「いえいえ、当店はお客様の信用第一ですし、探索者シーカーライセンスを伺っていますから法律上も問題ありませんよ。あ、ただ、ウチから依頼を出すことがあるかもしれませんのでその際はよろしくお願いします」


「店長、ちゃっかりしているわね。ただ、その時は私を通すようにしてもらえるかしら?」

「ええ、そうさせていただきます」


 どうやら店長はライセンスの『P特』表記に気付いていたようだ。


「鈴音……には後で詳しく話すけど、いいわよね?」

「うっす」


 こうして無事に秋葉原での買い物は終了した。


 なお、その後は色々と俺のスキルやあれやこれやを尋……訊かれ、命さんのリムジンで自宅まで送ってもらった。


『マスター、自宅、迷宮共に異常なしです。ところで、そろそろマスターの言うところの安心安全スローライフ計画について教えて頂けますか?』



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