光のキャンバス
窓辺に咲く花が
風に吹かれて
揺らり、揺られて
花に止まった蜜蜂が
そっと飛び立って
ふわり、ふわりと優雅に
明るい日差しが
水に反射して
照らし、照らされ
それをぼんやりと眺めていた僕は
心の奥にしまうだけで
何も言わなかった 言葉にしなかった
風の音が 僕を汚す言葉が
うるさくって、耳を塞いだ
くだらない。つまらないんだ。
雲も、あの青い空も、僕の言葉も。
なのに僕は
空を、雲をまた見ているんだ。
黒い雲に覆われた空が
押し返して青くなる。
白い雲が青いキャンバスを
埋めつくしていく。
明るい光が窓を照らす。
光が僕に当たって
空が青くなって
慰められたような気がした
だから僕はまた 言葉を紡ぐ。