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第3話 ルビー、最初の村に到着する

最初のスライムと戦闘してから、数時間が経過した。

あの後もスライムと戦い、そしてオオキクモと遭遇することもあった。

オオキクモに関してもゲームと予備動作や攻撃方法も同じで、対処するのは容易だった。


流石にエンカ率2%のハッピーラビットには遭遇出来なかったけど、でもそれ以外のモンスターとエンカしないということは、やはりここは始まりの森なのではないかと思ってしまう。


「地図が開く事ができないからなんとも言えないけど、始まりの森を東へ抜けると確か、ゲーム開始のスタート地点である村『シャイン村』があるのよね」


ゲーム開始の時に始まる拠点でもある『シャイン村』。

初心者が基本的なゲームを覚えるための最低限の設備が整えれており、食事場やアイテム屋、そして鍛冶屋もあり一通りの事はこの村で序盤は完結できるのだ。


数時間経過したことによって、日が暮れ始めて来ているので流石に森で野宿はマズイ。

幸いにも森の構造は頭に入っているので、そろそろ―――――


「あった!―――――――出口だ!!」


ようやく木がなくなる光景が前に広がっており、丘を少し下りて行ったところに家がたくさんならんでいる村を発見する。


間違いない―――――『シャイン村』だ。


ゲームと同じ光景を目にしてまずは一安心したけど、ここでボーっとしていたら日が暮れちゃう!

ダッシュを発動させて、一気に丘を降りていき、私は『シャイン村』を訪れた。


「まずはお金の確保よね」


検証している最中もスライムやオオキクモからドロップアイテムが多数落ちていた。

モンスターを倒すとドロップアイテムを得ることができるのだが、それは売却してお金にしたり武器や防具などを作成することも可能なのだ。


「お金がないと宿にも泊まれないから雑貨屋雑貨屋っと――――」


ゲームと同じ位置にある雑貨屋さんを見つけて店前まで来ると、気前のいいおじさんが出てきた。


「いらっしゃい!お客さん、欲しい物はあるかい?」


「あの、モンスターのドロップアイテムを売りたいんですけど」


「あいよ!じゃあアイテムを出してくれ!」


そう言われて私はドロップアイテムの山を背負っていた『山袋』から取り出した。

山袋(やまぶくろ)とは、『大きな葉っぱ』と『太い枝木』で作成することが出来る物をそこそこ収納できるアイテムである。


作成レベルも必要なく、初心者に重宝されるアイテムの一つなのだ。

先程の戦闘でスライムを10匹程度、そしてオオキクモを4匹程度倒していた私は、ドロップアイテムである『スライムボール』5つと『オオキクモの糸』2つを取り出した。


「スライムボールとオオキクモの糸か。これならば銅貨30枚ってところだな!どうだい?」


店主のおじさんにそう言われた私は妥当なラインだろうと思い、その売却を承諾した。

やはり低階級の雑魚モンスターの素材だとこの程度の値しかつかないところもゲームそのままって感じなのだ。


因みに『ドラグーンハンター』には、銅貨、銀貨、金貨、純金貨、高純金貨という値段がある。

各100枚集めると、次の位の貨になり、銅貨100枚で銀貨1枚ということだ。


銅貨30枚を受け取った私は、気前のいいおじさん店主に別れを告げて雑貨屋を後にした。


「さて、宿探し宿探し――――あった!!」


付近を散策していると、2階建ての宿を発見した。

『ドラグーンハンター』では最初期だと自分の家がないため、宿に泊まるか、キャンプ道具というものが雑貨屋に販売しているので、それを買えばどこでもキャンプすることが可能であり、休息・・・つまりゲーム内で眠る事でセーブできるシステムだったのだ。







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