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Part1:JKとコーヒー

フリーイラスト その1【JKとコーヒー】


線画バージョン

挿絵(By みてみん)

URL:https://37616.mitemin.net/i707020/


彩色例

挿絵(By みてみん)

URL:https://37616.mitemin.net/i707022/


◆◆◆

シチュエーション例・ショートショート


「ねぇ、帰りに1杯付き合ってよ」


 なんだ、その仕事帰りのサラリーマンみたいな誘い文句は。もうちょっと、女子高生っぽい可愛い誘い文句はないのかよ。


「今日から、新しい限定ドリンクが出るの。1人じゃ寂しいから、付いて来て」


 誘う相手は別に俺じゃなくても、よくない? 友達いないのか……なんて、思うよりも先に喜んでいる俺がいる。

 彼女はいわゆる「幼馴染」であり、俺の秘密の初恋相手。

 何気なく同じ小学校に通って、当たり前のように同じ中学校で過ごして、当然のように同じ高校の制服を着ている。


「あまり長くならないんなら、いいよ?」

「本当⁉︎」


 そうして、今日も何かに引きずられるように、差し障りのない返事をする。

 いや、でも……やっぱり、カフェって女の子同士で行くもんじゃないの? その辺、どうなんだ?

 だけど、いつもいつも……不貞腐れた態度とは裏腹に、彼女の穏やかな笑顔に引っ張られっぱなし。本当は嬉しくて、仕方がないんだ。ただ……ちょっと、思いを伝える勇気がないだけで。


「うふふ。今回の新作ドリンクはキャラメル味なのです!」

「それはいいけど……これ、めっちゃ、甘くない?」

「それがいいの。それに……ただ、一緒に来たかっただけだし」

「えっ?」


 最後の方は小さくてよく聞こえなかったけど、これは要するに……新作ドリンクは「口実」って事だろうか?

 そんな彼女の真意を確かめたくて、隣を見れば。……言葉はなくても、はにかんだ笑顔を見るに、聞き間違えでもないみたいだ。


「……ま、たまには甘いのもいいか」

「そうでしょう、そうでしょう!」


 ニコッと笑う彼女を直視できなくて、何かを誤魔化すように甘いキャラメルコーヒーを啜る。今だったら、甘い気分も、多分真っ赤になっているだろう顔も……熱々の新作ドリンクを言い訳にできるに違いない。

 うん。……たまには、甘いのも悪くない。

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― 新着の感想 ―
[一言]  いろんな意味で甘いお話。  あ、そっちが感想のメインになってしまった(汗)  おっとりしてそうで可愛いコですね(絵のほうも)
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