ネットいじめ
我が国には、侮辱罪と名誉毀損罪というものがある。
侮辱罪は他人がした行いを棘のある言葉で非難すること。
名誉毀損罪は、他人を根拠もないのに非難、いや、批判すること。
この2つは、同じようで少し違う。
さて、インターネットが広まったこの時代、テレビでもよく取り上げられる、ネットいじめ、荒らしなどが話題になっている。
私はそのニュースを聞いているうちに、ある疑問を持った。
「どこまでが批判なのか。どこからが侮辱、名誉毀損罪なのか」
この答えのない問いを、私なりに考えてみた。
結論として、その線引きはできないと思う。
これはあくまで私の意見だ。
いじめと同じである。押されただけでいじめと考える人もいれば、怪我をさせられない限りいじめではないと思う人もいる。
自分の意見を否定されただけで侮辱と考える人もいれば、「死ね」「消えろ」などの言葉がないかぎり侮辱ではないと思う人もいる。
全ての人が侮辱されずにネットを使うためには、少しの否定表現ですらしてはいけないのだ。
そんなネットの使い方はおもしろくない。
残酷だが、全員が幸せになることはできない。これが私の持論だ。
それぞれ、幸せだと感じる度合いが違う人が、小さな星に70億人も住んでいるのだから。
大切なのは、他人に対する思いやりを持つこと。
思いやりを持っていれば、相手が傷付いたと分かったらすぐに謝ることができる。
一番ダメなのは、相手が傷付いていると分かってもなお、謝罪しないことだ。
自分に悪気がないということを伝えれば、相手も分かってくれるはず。
それだけでネットいじめは根絶できないが、大いなる第一歩にはなると、私は思う。
読んでくださりありがとうございました。