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強欲少女と人間不信  作者: 朔
プロローグ
1/2

00 抱いたのは

もう書く暇が無いと思い完結する前に一度下げた作品ですが、

もう一度書いてみようと思います。

よろしくお願いします。




 彼は〝兄〟として、私が幼い頃にやって来た。

 兄と言っても、〝親戚のお兄さん〟ということだけれど。

 それでも兄弟のいなかった私は、兄が出来たと喜んだ。

 いつも遊んでもらって、ずっと彼の側にいた。


 彼と初めて会った日、母と親戚のおばさん達が話しているのが聞こえていた。

 内容は、彼が人付き合いが上手くない、だとか何だとか。

 リハビリも兼ねて、私の相手をすることで少しはマシになるだろう、と考えたとか。

 ―それだったら男の子相手の方が良いだろうに。その相手が何故私なのだ。

 とは考えなかった。

 大体5、6歳の時で、その時の私には意味がよく分からなかった。


 今思うと、初めて会ったときの彼はとても無愛想で、ちっとも遊んでくれなかった。

 一言も声を出さなかったし、私の目を見ようともしなかった。

 彼は、人と向き合いたくなかったのだと思う。

 そんな彼だったから、私も最初のうちは話しかけなかった。


 けれども何がきっかけだったのか、彼が私と言葉を交わすようになった。

 本当に些細なことだったのだろう。

 うまく思い出せない。


 ただ思い出せるのは、彼―兄に抱いた尊敬と…―







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