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黄道を刻む二十四の時の詩

柔らかな陽射しの下 色づいていく白い世界で

作者: 日浦海里

吹く雪に陰る空も

時には笑顔を見せてくれる


凍り付く日々の寒さも

陽の優しさに溶かされ

小川となって流れていく


水辺には

白い絨毯に隠れるように

緑の葉が見え隠れ


その内側には

雪と見間違えるほどに

真白く小さな花が咲いている


どれだけ土が凍りついても

地の底では命が確かに芽吹いていて

どれだけ水が凍りついても

氷の下では泉の温もりに命は抱かれる


すべては留まることなく巡る

凍りついたと思っていても


世界は確かに色づいている

真白い世界のように見えても


目覚めの刻はまだ遠いから

今はまだ皆ゆっくりとお休み

今日は小寒

寒さが極まる大寒に向けて

日々寒さが厳しくなっていく頃です。


雪は深くなり

氷は厚くなり

吹く風の冷たさは身が切れそうに感じられますが

そんな冷たさが続く中でも

命は生きていて

新たな芽吹きに向けて

動いています


【登場人物紹介】

◯冬姫

 別名 氷姫。

 温められた世界を冷やす力を持ちます。

 自らに与えられた力を制御することは出来ず、

 その力は世界を凍りつかせることしか出来ません。

 その力が生命の温もりを奪いつくすこともありますが

 一方で、彼女によって生み出される氷や雪は、

 地の下で新たな生命を育む役割も持っています。


 新たな命の芽吹きのための眠り


 吹く雪に陰る空も

 笑顔を見せたのは誰なのでしょうね

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― 新着の感想 ―
[良い点]  地球規模で言えば内には核たる熱を秘めていますから、表面に見える冷たい姿と内なる熱き心のようで、季節を言うも人にも等しき生命の灯火を感じる詩でした♪
[良い点]  生物が生きる上で厳しい季節ですが、過酷な状況故の白の世界の美しさが描かれていると感じました。   [気になる点]  目覚めの刻はまだ遠い……春がまだまだ遠いですね。 [一言]  拝読させ…
[良い点]  音すら呑み込む雪の世界は、時が止まったように見えていても。  差し込む陽射しに緩む寒さと、覗く色。  彼女が守るものはそこにいて、決してひとりではないのだと。  そう冬姫に伝えているよ…
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