表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花の下にて。  作者: 朝雛 由
5/6

四日目 擬態

著名な方が自死すると、やたらとメディアが騒ぎ立てる。


「悩んでいる様子は無かった」


「相談して欲しかった」


ほとんどの人が同じ事を言うけれど、何にもわかってないのね。


旅立つ時には相談やら悩みやら、そんな所はもう通り越している。


本当に悩み苦しんでいた時は、表面上「いつもと同じ」自分を保ちながら、小さな小さなSOSを出している。


気付かなかっただけ、気付かせようとしなかっただけ。


悩んでいる本人は、積極的に気付いて貰おうとしない方が多いんじゃない?

少なくとも私はそう。


気付かなかった人は、他人の小さな機微になんて気付かないくらい、幸せに人生を歩んでいるのだろう。


「死にたい」って言ったら、諭されるか、聞き流されるか、「言ってる間は死なないだろう」と言われてお終い。

「気を引きたいんだろう」と思われてお終い。


その「死にたい」という言葉が、貴方に伝えられた本当の気持ち、本当の言葉、最後に交わした一言だって、気付いてないだけ。


受け止めて貰えない現実を知った人は、「普通」を貼り付けて最後の時を待っている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ