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三日目 考えない葦
「ひとは考える葦である」とある人は言ったけれど、本当に自分の頭で考えている人は一体どのくらい居るのか。
多くの人は他人の考えに寄生して生きる。
「相談」という名目で他人に判断を求め、その判断に従って動き、不都合があった時には「他人の所為」にする。
自分自身で責任を負わない、楽な生き方。
自分を他人に預けて流れるように生きるやり方。
自分では何も責任を負わず、自分の事を他人任せにし、文句だけは達者な人々。
国や人種が違えば、また違うのだろうか?
少なくとも、私が見渡す限りの世界には無責任な人しかいない。
考えることを棄てた人間は、風に揺れるただの葦だ。
今日も多くの葦が揺れている。