第6話 虚勢と威張り
あと…。何十話続くんでしょうか。
特に、決めてないですね。
俺は、立ち上がった。
すると、ラシードが見当たらない。
急いで辺りを見渡すも、何もない。
嘘だ…。
さっきまでいたのに…。
どこへ消えてしまったのだろうか。
跡も形も残さずまるで、そこから、テレポートしたように消えていた。
いや、彼女は助かったはずだ。
俺が岩を解析して、分解した。その時まで、ここにいたはずだ。
「う…。何だか頭が熱い。」
さっきバトンタッチをしたせいだろうか。
その代償が、僕を襲うが、特に歩けないほどではない。
意識は、朦朧としている。夢を見ているみたいだった。
ただ、ただただ、それは、とても美しい景色だった。
宇宙に来たような感覚が、突如として感じられる。
時間の流れが、とてもゆったりと感じられた。
スロー再生の映像を見ているみたいだった。
ここなら、何十時間、いや、何十年いても飽きないだろう。
あぁ…このままずっと…。
─ 一方その頃 ──
「え!?…。ここ…。どこ?なんで、こんなところに。あれ?
そもそもなんでここに来たの?お…思い出せない。」
ラシード副王妃は、困惑していた。
ここはどこだろうか。見たこともない。大広間のような広い空間にドーム型になった天井。そして、少し寒気がする。
なんなんだろうか?気がつけばここにいて…。
何か…。誰かと一緒に来たような気がするが…。
まぁ…。気のせいだろう。
「と…とりあえず…前に進んで見るしか…。」
前に進んでいくと…
一人の男が立っていた。
顔立ちは…。
少しイケメンとでも言うべきだろうか?
白いスーツのようなものを着ていた。
すると…。
「…?」
男は、私の前に現れ、両手を横に伸ばしている。
「え…。な…なんですか?」
「君、ラシード…。だったっけ?あの、副王妃の。」
「はい。そうですけど。」
「あ…そうか。僕は、シトラス。…フッ。」
彼は、不気味な笑みを浮かべた。
「君が…標的だ!」
「え!?」
「フンッ!」
「キャーーーッ!」
縦横無尽に飛び交う弾丸。おそらく避けることはできない。
「ウッッッ!!…ガハッッッ!!…オエッ!…ブハッッッ!!」
一瞬で、血だらけになった。
攻撃がやんだ。
手も足もでない。
「う…ぐ…が…ひくっ…。」
「だ…誰か…誰か…た…す…け…てっ!」
「フンッ!死ねっ!」
ラシードに向かって、放たれた弾丸それは…紛れもなく…
「ヒクッ!う…ぐ…あ…。」
心臓を貫いた。
──一方その頃──
「う…!こっ…ここは、どこなんだっ!ら…ラシードさんは!?く…クソっ!何もないな…。」
本当に何もない。
無の空間だ。
ただ、自分の声だけが反響し、跳ね返ってくる。
「と…とりあえず…。脱出しないと!そ…そうか!目を合わせられない!人がいないから!くっ…クソっ!誰だ!こんなところに閉じ込めたのは!」
─一方その頃7番は─
「助けに行こうかな。いや、あんな奴ら放っておけ…」
「…」
9番は、相変わらず目を覚まさない。
「フンッ……ってできたらいいんだけどなぁっ!」
9番は、地を蹴った!猛スピードで。
「よしっ!護身用に作った反重力シューズが、こんなところでやくにたつとはなっ!」
────────────────
ラシードは動かない。
「…」
「フッ…。フッハッハッ!今回は…俺らの勝ちのようだな?ナナフシ。」
その瞬間!!
地面が揺れだす。
そして…
「はぁぁぁっ!!!!」
閉じていた壁が壊れて、人らしき影が現れた。
「フッ…そういうことか。」
シトラスは消えた…。
7番が来た。
「ハァー…ハァー…ん?だ…誰もいない?あっ!ラシードさんっ!」
「…」
「だ…大丈夫なのか?」
7番はラシードを抱える。
「クソっ!こういうの趣味じゃないが…とりあえず先を急ぐか!」
猛スピードで走っていく。
「いや…このグローブ…。失敗作だったんだけどなぁ。」
すると…
「おいっ!止まれっ!」
「だ…誰?どっかのおえらいさんかな?やけに口調荒いね?」
「俺が…相手だ!!勝てば、9番の命は返してやろう。」
「お前も、ハモンドの仲間か…。」
「おりゃぁぁぁ!」
拳と拳がぶつかり合う!
7番が、右腹にパンチをする。
「ぐ…。クソッ!」
その時、何かが落ちた。
「ん?なんだ?コレ?」
「クソッタレっ!触んな!」
彼は、凄く慌てていた。
「ふーん…。どれどれ?ん?なんかボタンがあるな?」
「だから触るなっつってんだろ!」
「ふーん…。怪しいねぇ。ビビるってことは、なにか秘密があるのかな?」
「お…おすなぁぁぁ!!!」
「ポチッとな。」
「あーーーーーっ!!」
……………。
押してみたはいいものの…。
何も起きない。
「クックソ野郎っ!何押してんだよ。」
7番はニヤリとすると…
「ま…いい。とりあえず…。」
「ん?」
相手のそばによって…
「殺させてもらうよ。」
その瞬間!!
凄い衝撃波が起きた。
「ふー……。」
ため息をついて、ふと手を見ると…。
「ん…ん?グローブが…壊れてる?」
「さ…最悪。これだから、失敗作はダメなんだよなぁ。」
彼はまた、進み出した。
─end─
今回は、結構展開が動きましたね。
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