表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/22

第4話 骸と孤独

いや、猫になった気分です!そんなことしてるから連載が追いつかない!

そして、16歳になった彼に、異変が起きる。


「う…うわぁぁぁ!!」


彼の心臓は、突如として光りだした。


「な…何だこれは?」


光は10秒程で収まった。


「ん?な…何だったんだ…今の。」


しかし、人を見た瞬間突如異変に気づく。


「ん?こ…心が見える!見えるぞ!何なんだ。」


少女もその様子を見ていた。


「ふーん、凄いじゃん。」


「いや、待て…。操れるぞ!これは、もしや…。」


さっきまで、真顔だった少女がいきなり泣き始めた。


「ひっ…ひっ…。や…やめてよ。」


「分かった。分かった。今元に戻す。」


泣いていた少女は、真顔に戻った。


「すっ…すげぇー!なんだコレ!」


その時から俺は、【能力】に目覚めた。

すっかり生活が変わった。人の心を操れるので、最初はコントロールできなかったが、今では、もう騙して、人の物を奪ったり、少しいたずらしたりできるようになっていた。

そのため、どんどん階層は上がり権力も大きくなっていき…少尉となった。


─現在─

目の前で9番が白目をむいて、倒れている。その、華奢な体は輝きを失っていた。

「フッハッハッ!」

「だっ、誰だ!」

「悔しかったら、谷底の城までこい。そしたら、何かがわかるぞ…。ま…まぁ助かるかはわからんがな!ふっはっはっはっはっはっはっっ!」

「く…くそっ!なにが…何が原因なんだ!なにか…。なにか手立てはないのか!」

「いや、あります!あなたが、敵のアジトに乗り込んで…。そうすれば何かが見えてくるかもしれません!」


7番は言った。

「いや、し…死んでいる?と思う。恐らくだが、も…もう…。……………………。」

「え…。う…うそだろ…。そ…そんな…ぅわけが!そんなわけが…。」

「8番。諦めも肝心だ。コイツはもう助からない。」

「いや、助かる!俺が敵の所に行く!」

「おい、もう諦めろ!助かる保証なんかない。むしろ、危険にさらされるだけだ!」

「あ…、諦めるなんて!そんな…そんなことっ!できるわけないじゃないか!な…なんで、そんなに吹っ切れられるんだよ!そんな、固定概念で解決されるようなやつじゃないっ!こ…こいつはっ…!」


《8番くん!無茶しないでよ!あんたの……に私は、……てるんだから!》


「そ…。そんな。やつじゃ…。」

「これが、現実なんだ!8番!目を覚ませ!」


8番は、覚悟を決めたような顔で立ち上がり、歩き出した。

そして…


「お…。俺はっ!行くぞっ!たとえこの身が灰になろうと、コイツだけはっ!助けなくちゃいけないんだ!絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対にぜぇーーーっったいに!!」

「私も、行きます!」


7番は呆れたような顔で、


「もういい!俺は行かんぞ!」


「別にいい!俺のこの力があれば!」


ラシード副王妃が、何か思いついたように、


「家で飼っている風の精霊がいます!その精霊に連れて行ってもらいましょう!」

「わかりました!そうしましょう!」


副王妃が、笛を吹くと前の方から何やら光らしきものが迫ってくる。

風に吹かれてあっという間に、宙に浮いた。

そして、地下から地上にワープした。

「ワープもできるんですかー?」

「いいえ、これはアイテムです!」

「すげぇー!」

「谷底といったら、この近くにはありません。もう少し、時間がかかります!」

「スッスゲェー!地上に出たの初めてだー!太陽ってこんな感じなんだ!想像より眩しいなー!うわっ!草が生えてる!綺麗な緑だなー!うわっ!牛ってこんな感じの動物なんだー!すげぇー!あっ!海もある!ほんとに青色なんだー!」


 小さい頃から、地上に出た事がなかった俺はその違いに驚いた。草や木、花も咲いている。それから、岩山、火山など、見たことないものばかりだった。


「雄大な自然。豊かな空気。スーーーッ。ハァーー。空気がきれいー!」

「フッフッ!私はうまれた時からあるのが当たり前だったので、環境が素晴らしいことなど気が付きませんでしたが、改めて、地下から出ると新鮮な空気を感じます!」

「だ…大丈夫なんですか?奴隷の仕事置いて来ちゃいましたけど?」

「私が、全奴隷を解放するようにお願いをしていますから、大丈夫です!」

「え…い…いつの間に!」

「副王妃ですから、これぐらいのことは出来ます!」

「ふーん。ってあれっ!アルパカじゃないですか!」

「なんで知ってるんです?」


8番が得意気な顔で、


「7番が、教えてくれたんです!地上のこと。海のこと。太陽のこと。色んなことを教えてもらいました。」


副王妃が笑顔で、


「仲いいんですね!」


8番が頬を赤らめながら、


「い…いや、お…教えてもらっただけで、仲がいいとかそういう事では…。」

「そうですか?私には二人とも、とても仲がいいように見えますよ!」

「そ…そうかな?あっ!見えてきましたね!例の城。」

「城というよりダンジョンのようにもみえますが…。ここでおりますね!」


地に降り立った。

精霊は言った。


「ピッパパーパ。パピロパピパーツ。パリッポパリパリパロピ。パロ!」


8番は気難しそうに、

 

「な…なんて言ってるんですか?」


「バイバーイって行っているみたいです!」


「え………。」

「バイバーイ!」

「あ…。じ…じゃーねーー!あは…あは…あは…。」


8番は、再び城に向き直り、


「よし!行くかっ!」


─end─













この小説を読んでいただきありがとうございます!

よければ、


      【感想】


      【ブクマ】


      【評価】


    お願いします!


下の方のところからポイントを最大10pt入れられますのでそれだけでもしていただけると、今後の励みになります。


そして最後に、【次回もよろしくお願いします!】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ