表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/39

歌姫♂は今日はASMR

誤字報告30件以上ありがとうございます!びっくりするぐらい間違えてました!


今回は耳舐めのASMRですが晴夜が嫌だと言うので楓が脅したくだりはカットしました。

 ゴクン。ツバを飲み込む。マイクに拾われそう。それ程に大きく聞こえる程自身の耳が敏感になっているのがわかる。


 口を開ける音すら出したくないとゆっくりと口を開け少し舌を出し、恐る恐る左耳(マイク)に近づけ、触れる。プラスチックでできているのだろうか? 微妙にヒンヤリとした硬い耳の触感。偽物だとわかっていても舌を出すと言うはしたない行為に恥じらいの心を持たずにはいられない。


 何をどうすれば良いのかわからず耳たぶからゆっくりと舐め始める。硬いものの筈なのに少し食い込む、自身が柔らかいからだとわかった。

 イヤホン越しに聞こえる甘い声。隣の部屋にいるはずなのに目の前にいるような錯覚を覚える。


「これで、いいのかな」


 僅かに溢れた囁き。呟いたことすら気づかない程に頭が回らない。


 外側からゆっくりと内側に向かって舌を動かす。唇がぶつかる。口を遠ざけた。唇は当たっても良いのだろうか? それもわからない。少なくとも、当てないためには舌を大きく出すしかなかった。


 やりたくない。


 そんな思いも届かない。『歌姫』だと世間にバレたくない。やるしかない。覚悟を決めるしかない!



 とてもはしたない。誰にも見られたくない。そんな思いのまま舌を大きく出して耳たぶから耳輪にかけて一気に舐める。それから内側を舌の先を使って耳の複雑な形を満遍なく舌を転がすように動かす。

 合わせて耳に甘い声がまたしても届く。

 暫く舐め、少し休憩しようと少し離すと(マイク)は既に唾液まみれだった。


「汚い」


 でもこれは俺がやったんだ。はしたなく舌を出して、音を立てて、唾液まみれにして。しかもそれが全てマイクに拾われていると考えると、恥ずかしくて死にそうだ。でも覚悟を決めている。どうにでもなれ。


「い、頂きます」


 多分最初に囁くべき言葉だった。

 今度は(マイク)の奥深くに舌を突っ込むようにして舐める。難しい。


 精一杯舌を出す。さらに奥へ奥へ、拾われる音も極限まで近くなっている。奥、だめぇと甘い声が必死に訴えかけてくる。


「凄く気持ち良さそうにしているのに、矛盾してないか? でもわかった。これで終わろう、動作確認はおしまいだ」


 そう囁く。また右耳の動作確認をしていないからやめないでと言われた。息が荒い。聞く側も吐息がマイクに拾われているのに気づかないぐらい気持ちよくて頭が回らなくなってきている。


 もしもこれが機械越しじゃなく直接だったらどうなるのだろうか、そしたら息が荒く、甘い声を出し、汚れた耳。それが葉さんや宇多聴だったら、ドキドキしてきた。こんな時に異性想像するのはいけない筈、でも一度でも考えたら止まらない。


「そうだね、反対側もやらなきゃ」


 嫌という気持ちよりも好奇心が上回った。

 右耳を舐める。先程と同じように舐め始める。一度してしまった想像が止まらず、聞こえてくる甘い声も脳内で彼女達の声に変換されていく。頭の中が現実から離れていく。離れて、離れて、フワフワしてくる。近くにいると言う錯覚は目だけじゃない。耳や感覚まで起こしていた。


 その感覚はいつも『結月晴』として歌っている時に似ている。ありもしない世界に入って、現実から全て切り離して………俺が俺じゃ無くなって……………









「どう、かしら。右耳は左よりちょっと舐めづらい、かな」


 恥ずかしい、のにどうしてかな。ドキドキが止まらない。周りからゆっくりと舐め、耳たぶを唇で優しく挟む。


「ハム、ハム、ハム」


 外側だけを舐める。内側はまだ。まだ。

 甘い声の主は我慢できなくなったのか、期待しているのか内側も舐めてほしいとお願いしてくる。やだ。


「だーめ。だって、左耳は早く終わらしちゃったもの。それに、お願いするならもっとちゃんとして言わないとね」


 私はあえて小悪魔のようになる。焦らして聞きたくなった。いけないことをしているようで、免罪符が欲しい。お願いの言葉。

 耳の内側を舐めてくださいお願いしますと聞こえる。


「ありがとう」


 完璧な合意の元ならどれほどやっても良い。焦らしたかいが合った。


「フーー」


 不意打ちに吐息を吹きかける。大きめの甘い声が聞こえる。それから耳のどこを舐められるのが気持ち良いか探す。舌先を使って細かく動かし、大きく出して一気に舐めたり、あえて音を立てて見たり、甘い声は次第にあえぎ声に変わる。


「ふふ、はしたない声が出ているわ、仕上げに入りましょう」


 一番気持ちよくしていた耳の奥を重点的に攻める。大きくなるあえぎ声に合わせて激しく動かし、音を立てながら舐める。


「やめ、これいじょ、あ❤ ほんと、うに」


「やだ。最近振り回されっぱなしだったから、仕返し」


 必死の訴えも聞き入れない。


「嫌だったらどうして一切の抵抗しないのかな? 本当はされてほしいんでしょ? でもわかった。やめる」


 右耳から離す。直ぐに左耳に移る。


「ほったらかされても可愛そうだから、ちゃんとこっちも舐めないとね」


 一気に奥まで攻める。何かを必死に訴えているがもう聴き取れないほどに言葉が溶けているため無視して舐め続ける。


 あえぎ声は一気に大きく高い声が聞こえたのを境に次第に力ない中無理矢理甘い声を出されているように聞こえるようになった。それがわかったから耳から口を離す。


「これでおしまいだよ。気持ちよかったね」











ブクマと高評価ありがとうございます! 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ