5億年ボタンの空間で修行して最強になった男
超短編小説です。
短くまとめるのは難しかったですが、スッキリまとめられたと思います!
俺の名前は佐藤悟。皆からは、ブタと言われ、いじめられている。そんな俺の前に、ある日突然謎の男が現れた。彼は、俺に
「このボタンを押すと、100万円があなたのものになりますよ」
と言ってきた。明らかに怪しいが、100万円もの大金に目がくらみ、OKしてしまった。このボタンを押すと、大金は手に入るが、何も無い空間で5億年過ごさないといけないらしい。人間としての3大欲求を失うため、身体的な苦はないらしい。あちらでの5億年は、こちらでは1秒だという。それ以外も何か言っていたが、忘れてしまった。
という訳で、金に目がくらんだ俺は、今この何も無い空間にいる。さて、5億年もの間何をしよう……。お金が欲しいから入ってしまったが、ここまで退屈だとは思わなかった。だが、元の世界では、1秒しか経っていない。
そうだ。俺をいじめていたやつをボコボコにできるよう、筋トレをしよう。5億年経って、戻ったら、あいつら覚えてろよ。
そうして、彼の筋トレ生活は始まった。まずは、100年間筋肉や、この空間について考え、瞑想をした。その後は、道具がなくてもできる筋トレや、瞑想をひたすらこなし、1億年が経つ頃には、何も食べていないのに、筋肉だけで元の大きさの3倍以上になっていた。
それから4億年、いじめっ子を倒すため、戦いに使える技を練習した。そうして、5億年が経つ頃には、彼の拳は光速をも超えた。人類では到底到達でき無い領域に入ってしまったのだ。
「ふう、もうすぐ5億年か……。もう、あいつらの顔は覚えていない。頭の中はこの筋肉のことのみ。だが、必ず復讐はするぞ」
目の前が真っ白になり、彼は元の空間に戻った。もちろん、5億年がたったとはいえ、こちらの世界では1秒しか経っていないので、彼が手にしたのは、5億年の努力ではなく、100万円だけだった。
「やった、一瞬で100万じゃん!ラッキー」
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