表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒロインがいる最悪な日常  作者: 春輝 鉄和
第四章 日常の裏
54/61

正面突破

『その通り!』

何故そこまで詳しいのか気になるところだが

彼に深く関わる質問は答えてもらった試しがない。

それにこのことを私に教えているというには理由があるはず。

『貴様らがどこにいるか分からないが必ずみつけてやる』

このままにすると携帯が設置してある場所からいつでも盗聴できる。

携帯の機能を停めるしかない。

特定の機能を停めるだけなら大きな問題はないだろう。

それに設定で簡単に切り替えができる。

コマンドは申請のようなもので世界からの許可が必要だが、機能停止なら話しは別。

機械などの機能が危険とみなした時、プロテクターは自己判断で操作可能。という定めがある。


「設定選択」

視界の上端に選択肢が三つ表れる。

その中の一つである「機能設定」選択する。

通話機能を停止させる。

気休めの対策だがやらないよりは良い。

アレの言う通り私は作り物。通称メンタルプロテクターという名の人工知能。

世界に来た患者が最も自分を安心させ守ってくれる存在の姿となり、患者が円滑に克服を目指すために記憶から作られる脅威を払う。

それが私の役目。

彼をアレから守るのが最優先順位だったが私には情報不足過ぎる。

間接的にではなく直接情報を引き出すことにしよう。

私が何故リッピを攻撃したのかわからない。


彼を守るためにも距離を置こう。

その変わり彼の周りをできるだけ安全にする。

私はスタッフルームを出る。

周りにいる人形にできるだけ多く彼の情報をプログラムの中に入れる。

彼がバイトを終わったあとの通り道の人形にも同じ作業を行うと再び店舗にもどる。

途端、人形たちは動き出す。

患者が世界に意識があれば人形たちは活動を始める。

つまり彼が目覚めたことになる。

それを悟った瞬間に彼と目が合う。

どうやらしばらくアルバイトをしないといけないようだ。



できるだけ彼と接触を避けた。

リッピは少し不満気な表情をしていたが、背に腹は代えられない。

アレの居場所の特定まで24時間以上経っている。

やっと目処が立った。

自分をうまく世界に馴染ませて特定を難しくさせているが明らかにバグが多い場所がある。

リッピが通う学校の近くのスーパーマーケット。

まさかこんな近くに占領場所があるなんて…。

今から侵入する。


周りは異様に静か。

外観は世界の一部であると訴えるがその中身はどうなのか。

外から眺めるだけで危険を感知する。

入り口に向かうために一歩を踏み出す。

車道の向こう側の扉は余りにも近いように感じていた。

左からなにかが接近する。

それは余りにも高速で安易に回避ができない。

数字的瞬間移動(デジタルテレポート)!」

扉の前までテレポートすると爆発音が響いた。

よく見ると私を襲って来ていたのは車だった。

しかし、そのスピードは異常なものだった。

単なるバグではない。攻撃性を表明している。

出来れば使いたくなかった…。

数字的瞬間移動(デジタルテレポート)はいつでも使える訳ではない。

連続して使えるのは最低2回だけ。それ以上使うとバグが生じやすい。

自動ドアが開く。

中に入るとまるで異常がないようにも見える。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ