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ヒロインがいる最悪な日常  作者: 春輝 鉄和
二章目 ヒロインと学校〜なんでお前がここに⁉︎〜
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平和が砕かれる

この後、古田さんと先生と打ち合った。

 古田さんは運動があまり得意ではないようだ。


 最初は僕が打つ羽を全く打ち返せなかったが、少しずつコツを掴んで僅かでも打ち返せるようになった。

 勉強ができるヤツは覚えが早いのかも知れない。

 先生とはただの基本の打ち合いだった。

 最初はドライブから始まり、順番に、カット、クリア、ヘアピン、スマッシュで僕がそれらを全部ある程度できると見込んだのか、急にバラバラで打ち返してきた。


 とまあ、ここまで平和だった。

 もちろん平和が一番だ。

 人間は邪心というものを抱える前は皆、平和を求める者だ。

 しかし、平和というものはあまりにも脆く、儚いものである。

 自分が平和を望んでいても隣人が望むとは限らない。

 限らないものだから、それでも武器を持つ。戦うためではなく、自分の身を守るため。


 日本という国はその典型と言えるかも知れない。

 僕は社会が苦手だからあまり詳しくはないが、日本の兵隊はあくまでも自衛のためにあり、故に自衛隊と称ぶ。と、確か社会の先生が言ってたような……。


「そこ、何ぼさっとしっとん、はよう打たんば?」

 僕の場合は隣人ではなく、目の前の人がそうだけどな。


 今ネットの向こう側にいるのは、松浦まつうら 流華るかという奴だ。

 ゴキブリを見るかのような眼差しで、既に強い方言をもっと強い口調で僕を威嚇しているコイツは長崎県出身らしい。

 なぜこんなに僕を嫌っているのか全く心当たりがない。


 でもそれはお互い様だ。

 僕にだってお前を許せない理由があるぞ、松浦。

 僕が松浦を初めて見た時は、それはもう、初々しい艶のある黒髪ローングをしている眼鏡少女だった。

 細田さんほどではないが、スタイルはいい方だと思っている。


 出っているところは出ているし、引っ込んでいるところはちゃんと引っ込んでいる。

 僕がなぜこいつを許せないのかって?

 松浦は犯してはならない罪を犯した。

 そう……、あの黒髪を脱色して赤に近い茶髪に染めたことだ!


 こんなこと許される訳がないッ。

 今は茶髪、ボブヘア、コンタクトレンズ。

 似合っているとか、似合っていないかの問題ではない。

 別に僕は松浦さん個人に何か特別な感情を抱いていたわけではない。

 そもそも僕は三次元の女子は嫌いだ。

 ただ僕はアニメの黒髪の女の子のキャラが大好きだ。

 初期の松浦さんは正にアニメのキャラクターに出ってきそうな雰囲気をしていた。

 今はこんなになりやがって……、許せん‼︎

 あの黒髪美少女を返せー!


 方言の訛りは今では無くなりつつあるが、僕にだけ何故かその訛りは強くなる。

 僕にイチャモンをつけることは多々あるが、何言ってるか分からないから、いつも無言で流している。


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