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ヒロインがいる最悪な日常  作者: 春輝 鉄和
二章目 ヒロインと学校〜なんでお前がここに⁉︎〜
32/61

平和が一番。

「打つよー!」

 僕が恥で顔を両手で覆っていると声をかけられた。

 顔を上げるとネットの向こう側に体が横幅に広がっている人間が一人。


 彼の名前は角田すみた あゆむという奴だ。

 体型とは裏腹にかなり運動ができると聞いたことがある。

 卓球部で全国へ行ったことがあるとか。


 普通デブキャラと言うと、眼鏡でオタクで運動ができなくてダサいイメージだが。

 今、目の前にいる角田は眼鏡はかけているものの、顔が太ていながらもどこか男前な感じがする。(目もなんか鋭いし)。


 僕は角田への合図としてラケットを構える。

 角田は僕の姿勢を見るや否やサーブを打った。

 卓球は上手いとの噂だが、バトミントンはあまり慣れていないようだ。

 羽はかなり打ちやすり位置で僕の上を飛んでいる。


 ここはもちろん…。

 相手にも打ちやすいように返す。

 そう言えば僕は肝心なことを忘れていた。

 これは練習だ。


 なんで僕はあんなに必死になっていたのだろう?

 練習とは自分と相手との切磋琢磨じゃないか。 

 そして楽しく平和にやることこそが練習さ。

 そう、勝負して優劣を決めて何になる?

 争いは何も産まない。ただ僕たちを破滅に向かわせるだけだ。


 こうして角田と打ち合って僕は今、生まれ変わった。

 僕と角田は先生の笛がなるまで一定のリズムで羽を打ち合っていた。

 羽は床に落ちることなく体育館の空中で果てなく僕らのコートの上で幸せに飛んでいた。

その姿はまさしく鳩だった。

 これこそが平和である。

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