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ヒロインがいる最悪な日常  作者: 春輝 鉄和
ヒロインとバイト〜このヒロインは何者⁉︎〜
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スタッフルーム

スタッフルームに進入する。


 鍵を入って直ぐ右の壁に刺してある釘に、鍵につながっているひもをかける。

 スタッフルームの中は単純なものの配置になっているが、それなりに綺麗に整っている。


 入ってすぐ右に傘だて、左には一人用の更衣室が二つある。

 中央には休憩中に使える。長方形の大きなテーブルがあって、椅子五つ入れてある。

 自分の目の前には、四段のあるマガジンラックの上に店内に設置してあるカメラの映像を監視できるモニターがあって、その上の後ろの壁に時計がある。


 時刻は五時五十九分。

「ヤッベ、本当にギリギリや!」

 いつもは三分前に着くが、今日はのんびりし過ぎたようだ。


 急いでテーブルの上に背負っていたリュックを置いて、中から、昨日寝る前に入れておいた制服の一部である帽子とエプロンを取り出して、テーブルの上に置く。


 制服のシャツの上に着てある上着を脱いだら、頭から脱ぐときに上着がメガネに引っ掛けて、メガネが床に落ち、そのままテーブルの下に。


「くっそ、こんな時にっ…」

 ガラクタが落ちたことで余計に焦りながらそれを拾って顔にかける。

 そんなに遠くに落ちてなかったから直ぐ拾うことができた。


 いまだに脱いだ上着を手にしていることに気付き、とりあえずリュックの中に突っ込んだ。

「えっと、あとは…?」

 何か忘れていないか。と焦りつつ考えていると自分の足に視線を向ける。


「そっか、靴!」 

 急いでモニターがある方へ。

 モニターを眼前にして右を向くとそこにはスタッフルームの続きがある。


 一人分が入れるスペースの左に壁に付いている長いデスクがある。

 それは手前から二メートルほど離れてある目の前の壁まで伸びていてその上にパソコンが一人分の間隔を空けながら置いてあって、それらの前にキャスターがついた椅子がデスクに挿している。


 だが、それはどうでも良い。

 自分の目的は右にある木材でできた天井まで届きそうな高さの下駄箱だ。


 その下駄箱の手前が女性用、奥が男性用の靴を置く場所だ。自分の靴は奥から三番目の五段目にある。

 置いている靴の下の、段を別ける板には、それぞれの名前が印刷されているシールが貼っている。

はずなんだが…。


「あれ、自分の名前だけが…、ない」

 なぜ自分のシールだけがないのか。と考える暇もなく。

 勝手に剥がれて落ちたのではないか。と適当に理由付けして。


 左足の靴で右足の靴の後ろを押さえて右足をスポッと靴から出して、その靴から出した足で左に同じ動作を繰り返す。


 右の手で自分の左右の靴の穴を持って、左手でバイト用の革靴を下駄箱から出して床に置いて、右手に持っている自分の靴を代わりに置く。


 革靴があった同じ場所に自分の靴を置いたあと、床に揃って置いてある革靴を右から履くと、急いでリュックの置いた場所に戻り、開いているリュックを閉め、それを持って、更衣室の右にある仕入れの一番左の扉を右にずらして仕入れを開ける。


 仕入れにはカバンなどが置ける場所が四段ある。

 その一番下の左端にリュックを置く。


 一番上には上着がかけられるスペースがあるが、いつも上着をリュックの中に入れているので使うことはない。


 仕入れを閉め、スタッフルームから出る。

 とするが、エプロンと帽子を忘れていることに気づいて、その二つのものを右手で抱えるように持って、忘れそうになった鍵も左てで持ってスタッフルームを出る。


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