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ヒロインがいる最悪な日常  作者: 春輝 鉄和
二章目 ヒロインと学校〜なんでお前がここに⁉︎〜
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いざ、尋常に勝負‼︎パート2

遅刻は午後七時五分。

 僕は体育館にある男子更衣室で体操服に着替えていた。

 他の男子もいるからかなりうるさい。

 僕は真っ先に着替え終わって、更衣室から出た。


 目の前に広がっているのは広い体育館。ステージがあって、バトミントンのネットが二つ用意されている。

 僕がぼーっと意味もなく体育館を眺めていると、右からドアの開く音がして、思わずそっちに視線がいくと未廻下が女子更衣室から出て来た。

 この学校の体操服は男女一緒のデザインで、体のラインがあまり目立ったないのだが、体操服だけあって、それでも女子は少しは目立ってしまう。

特に胸の部分が。


 そこで他の男子と女子が全員出て来る。

 すると僕たちの担任で体育教師である細井雅子先生が体育館にある教師用の部屋から出て来た。

「はい皆、並んでー!」

 細井先生は既に五十歳を超えているが、さすが体育の教師というべきか、まだまだ元気のある掛け声を出して、僕たち生徒一同がそれに従って、横に並ぶ。


 始めの挨拶をして体育館を全員で二週走って、その後体操を行って、それが終わると皆は先生が用意したラケットと羽を一つずつ取って、ネットがある方へ行きそれぞれ羽を打ち合っている。

 僕は他の奴らが準備を終わらせてから自分の準備をする。

「さて、ラケット、ラケット…」

 ラケットを取ろうとしたら未廻下がラケットを取ってもそのばから動かずに僕の方を見ていた。

「何、僕の顔に何かついているか?」

「そのラケット壊れてるよ。はい、これ」

 僕が残ったラケットの一つを取ろうとしていると未廻下が手に持っていたのを僕に渡した。


「お前、何も細工してないよな?」

「失敬だな、疑うだったら打て見ればいいでしょ? ほらっ」

 未廻下は大きく羽を上に投げ、それが僕の方に向かって落ちてくる。

 ちょうどいいところまで降りてくると大きくラケットを振ってまた上に飛ばす。

 なるほどかなり手応えがある。細工はしていないようだ。

 落ちて来た羽を空中で掴んで、それを持つことにした。

 そして、僕はあることに気づく。


「そしたら、お前の分のラケットはどうする?」

「私は欠陥品でいい」

 未廻下は堂々とそう言った。

「…勝つ気がないのか?」

「もちろん勝つつもりだよ? ハンデって知らない?」

「いや、知ってるけど…」

「つまり、そいうこと」

「……」


 転入して初日だと思えないほどの態度の未廻下を見てかなりバトミントンに自信があるように見えた。

 しかし、僕も負ける気がない。

 こいつがそうしたいなら、好きにすればいい。

 僕の実力を見せてやる。

 こいつが泣き喚いている姿が目に浮かぶぜ。

 

 

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